だっちゃん近影


東北、行き当たりばったり  2004/11/05〜2004/11/07


その2
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 そのまま、そこの駐車場で寝て、明日、登ろうか、とも思ったけど、靴はこんなだし。。。
それよかなにより、食べる物が無い。
途中で買おう、と思ったけど、近くになったら、お店が無かったんだ。
早くにスーパーに寄っていれば良かったのに。

で、どうしようか、と言いながら、やっぱり、腹が減っては戦は出来ぬ。
どこかで、食べ物を探しつつ、寝るトコも、探そう、って。

て、言いながら、良いところが無くて、結局、困った時のSA。
SAなら、取りあえず、大丈夫だ。

で、来た道を戻る、ってのは、性に合わないから、先に進む事になった。
前沢SAで、車を停めて、さすがに疲れていたから、早々に、寝ちゃったよ。



義経だよ。

あと、弁慶と静御前もあった。

さて、どこへ行こう?
せっかく、先へ進んだのに、戻るのは、勿体ない。
この近辺か、その先に、何かないのかな?

SAで買ったガイドブックを見たら、八幡平は良さそうだ。
オートキャンプ場もある。
本当は、十和田、奥入瀬まで行きたいところだけど、日程的に無理。

よし、八幡平にしよう。
オートキャンプ場に電話した。今日は、大丈夫だって、そんで、犬もOK。良かった。
今日はちゃんと泊まる所がある。
「とても寒いですよ。」って心配されたけど、大丈夫、うちはみんな寒さに強いもの。

そうと決まれば、八幡平目指して、急げ!!

いろんな事は、八幡平に着いてから、ネットで検索すればいいや。



途中の岩手山SAで。

これで、だっちゃんは、岩手県にも足を踏み入れた。


今日も、いい天気だよ。

八幡平に着いて、キャンプ場の場所を確認。

そこで、大きな問題が。
ここは、携帯が圏外。
ネットに繋がらない。情報も検索出来ない。
誰にも連絡が取れない。
ここまで来たのなら、出来たら、会える人がいたら、会えたらいいな、と思っていたんだけども。
HPから、メールすればいいか、なんて安易に考えていたけど、あてがはずれてしまった。
残念だけど、次回の楽しみに持ち越し。
この近くの皆さん、いつかまた、突然登場するかもしれないけど、その時には、どうぞ会って下さいね。


取りあえず、まだ時間は早いし、その先に進んで、何か面白い物を探す事にする。



なんと、熊牧場があった。

犬OKだって。

早速入ってみたよ。

だっちゃんは、未知の獣の臭いに、背中の毛を立てて、警戒モード。


警戒怠りなく。。。

でも、何かあったら、やっつけてやる。。。


あいつら、何者なんだろう。。。

やたらでかいけど。。。?


ねえ、あいつら、なにもの?


芸達者なヒグマ2頭。

そこで売ってるおやつを投げると、ちゃんとキャッチするんだ。

見てて、飽きないって。


おーーい!

ここだ、ここに投げろー!!

って言ってるんだね。きっと。


取りあえず、一緒に記念写真。

熊がわかる?


だっちゃんは、月の輪熊の子熊が気に入った。

どんな生き物も、子供は一緒だね。
子熊も、退屈してたのか、遊ぼー、って言ってたみたい。

柵越しにしっぽ振って挨拶したよ。

そこを写真に撮ったはずなのに。。。
後で見たら、だっちゃんが写っていない、って残念がってた。


そしたら、後ろの檻にいた、大人の月の輪熊が怒った。

これはお母さんだったのかな?

「秋田犬は、敵だよ」、って言ってるのかな?

だっちゃんは、熊を見ても、警戒モードは解かなかったけど、ぜんぜん平気だったんだ。

でも、人間がおやつを買って、熊に投げ出したので、熊に怒った。

なんでかって?

人間がおやつをやる、って事は、こいつらは、敵じゃ無くて、人間は気に入ってる、って事だよね?
だけど、おやつを、だっちゃんはひとつも貰えないのに、熊ばかり貰うのは、許せないよ。

だから、怒ったんだ。
そのおやつが、普段食べない、パンの耳で、「あんたはこんなの食べないでしょ」って言われても、それとこれとは、話が違うよね。



「登山道入り口」

、って標識を発見。

取りあえず、行けるとこまで行く事にした。


とっても、いいとこなんだけど、下が、砂利道なんだ。

犬の足には、ちょっと辛いよ。

足が痛いもの。


もっと進みたかったけど、

足を怪我しても困るし、って事で、途中で断念。


いいとこ発見。

八幡平大沼遊歩道。

大沼の周りをぐるりと一周、歩けるんだ。


すぐそばまで行ける。

すごく豊富な水で綺麗だ。


一部、山道みたいな所もあって、眺めがいい。


石ころ道だから、ちょっと足が痛いけどね。

気分が盛り上がってるし、ま、これくらいなら、気にしないよ。


いいとこだよ。

花の季節や、紅葉の季節には人も多いんだろうね。

でも、うちの人間は、晩秋から冬の前のこんな季節が一番好きだ。


空気はいいし、気持ちがいいんだ。

うちの人間が言うんだけど。
だっちゃんが来なかったら、きっとこんな楽しみも知らないままだった、って。
どこへ行っても、どんないい所があっても、歩く、なんて事は、絶対にしなかっただろう。
第一、履いてる靴が違う。
SAで寝てもいいや、なんて、考えもしなかった。
だっちゃんが来て、世界が広がった。って。

だっちゃんは、飼い主の人生を豊かにしてあげてるんだよね。




キャンプ場に着いたら、誰もいなかった。だっちゃん一家が貸し切りだった。

だーれもいないキャンプサイト、気持ちいいね。

いつもの年は、この時期は雪に埋もれてしまうんだって。で、10月末で、閉めちゃうんだって。
今年は、まだ雪が降らないから、開けてるんだって。
よくよくガイドブックを見たら、10月末まで、って書いてあった。
そんな訳で、お客さんは居ないんだ。


まともな旅じゃない、だっちゃん一家は、キャンプ場初体験も、やっぱりまともじゃ無かったようだね。



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