犬 の 詫 び 状

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狩りの時     2003/02/13


だっちゃんの群れは、散歩の時に狩りをして、食べ物を手に入れる時と、
もっと遠くへ狩りに行く時がある。

そんな時は、だっちゃんは子供だから、連れて行って貰えないんだと思う。
だから、巣のなかで、おとなしく留守番していなければ、ならないんだと思ってる。

たいてい、両手に、狩りの獲物をたくさんぶら下げて帰ってくる。
すぐ、ひろげてご飯になる時もあるんだ。
これが待ってて一番嬉しい。

確かに狩りに成功しているはずなのに、手ぶらの時もある。
だっちゃんに、獲物を持ち帰らなかったんだ。
そんな時は、何か食べるものを貰えたりするから、まだいいんだ。

でも時々、狩りに失敗して手ぶらで帰ってくる。
そんな時は、何も貰えないから、だっちゃんはがっかりする。
帰ってきたのは、もちろん、すごく嬉しいけどね。

人間は、獲物を狩るためには、まず、ゆきち様を狩らなくてはいけないんだって。
これは、だっちゃんには、わからない。


旧友との再会      2003/02/12

 今日は久しぶりに、ハスキーのOくんに会った。
お互いに、嬉しくて、しっぽ、ぶりぶり、びよーん、びよーんって飛び跳ねちゃった。
Oくんは、もう11才、でも冬はとっても元気だ。
いつもは、家の前をだっちゃんが通っても、門から離れた所にいるから、
お互い顔を見るだけなんだ。実際に挨拶するのは、久しぶり。

Oくんちの、男の子は、だっちゃんが子供のころ、やっぱり子供で、
一緒にボール投げしたり、サッカーして遊んだ仲だ。

歩く時は、「ぼくが、だっちゃんのつな持ってあげる。」って言って、
お母さんに、「自分とこの犬の綱も、もてないくせに。」って笑われてたんだ。

すごい久しぶりに会ったら、もう高校生になって、でっかくなっていた。
Oくんの綱も、ちゃんと持てるようになってたよ。
でも、だっちゃんの子分なのは、変わらないよ。


ベラン駄犬     2003/02/11

冬の間のだっちゃんの楽しみは、朝の散歩の後で、2階のベランダに出して貰うこと。
ひなたぼっこしながら、高見の見物をするんだ。
冬場はどうしても、夕方の散歩は真っ暗になるから、日光不足になるからって、
冬だけ出してくれるんだ。それ以外の季節は暑すぎて、だっちゃんはいられない。
晴れてるより、かえって曇りのほうがいいくらいなんだ。

ずいぶん前の年の冬に一度、真っ黒の鼻の頭が、少し白くなりかけたんだ。
ウインターノーズって、いうんだって。
それ以来、冬には日光浴をすることになったんだ。

ベランダに敷物を敷いて、直射日光が当たらないように、日よけも作って貰って、
居心地よくいられるようになってる。
前の道路を敵がとおると、上から吠えてやる。怒られるけど。
大好きな、おばさんや、おじさんがとおると、声を掛けてくれる。
色々楽しいのに、そろそろ、花粉の季節。
もうそろそろ、終わりかなぁ。


参加することに意義がある     2003/02/10


よだれかけをされた
 こたつテーブルは低いから、だっちゃんがお座りすると楽に上のものが見える。一度でも貰った物は忘れないから、そんな時はアピールして、お相伴するんだ。

だから、ばんけんはばんけんでも、お相伴犬って言われる。

待ってると、よだれが出てしまうからって、今日はタオルでよだれかけをされた。でも、思わず、覗き込んでしまうと、役に立たなかったね。

犬が食べられる物があっても、呼んでくれるほど、やさしい人たちじゃないのは、わかってるから、キチンとチェック入れてるんだよ。

で、くれるまで、辛抱強くねばってるんだ。
お酒が入ると、少しガードが緩むんだよ。

テーブルの上に貰えそうなものが無くなっても、粘っていると、何か犬が食べらるものを出してくれるときもあるしね。

もう、おしまいだなっと思っても、とりあえず、こたつ布団を枕に寝てつき合ってやるんだ。

でも、のぞき込むと役にたたない

もらえそうなものが、もう無い

驕れる者は久しからず ヒヨちゃんの運命      2003/02/09

だっちゃんが行くいつもの公園には、野良鶏がいっぱいいる。
数年前に、ヒヨちゃんと呼ばれた白色レグホンの雄鶏がいた。
ヒヨちゃんは、捨てられた当時は、ぶくぶく巨大に太っていて
動きもままならないほどだった。

ところが、公園に捨てられて、体が引き締まり、身軽になった。
もとからの、大きな体に、凶悪な性格で、みんなに恐れられていた。
犬、人、関係なく追いかけ回し、つつきまくる。
ヒヨちゃんがいる所は、人間も通れない。
ヒヨちゃんに怖い物無し、やりたい放題、し放題、傍若無人に闊歩し、
高らかに時の声を上げ、我が世の春を謳歌していた。
ヒヨちゃんにつつかれた、被害者、被害犬は、数知れず。
だっちゃんは、つつかれなかったけどね。

ある日、ヒヨちゃんは怪我をした。
誰かが、病院に連れていったらしいけど、
ヒヨちゃんは自信喪失になったらしく、元気もなくなった。
みんなは、心底ほっとした。

それから、ヒヨちゃんは今までとうって変わって
うなだれて過ごすようになった。

暫くして、ヒヨちゃんの姿が見えなくなった。
ヒヨちゃんは、プータロさんに食べられてしまったんだって。
合掌。。。

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