だっちゃん近影


清八山、本社ヶ丸、ここまで来たのにー!  2006/06/04

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その2


上まで上がったけど、なんにも見えない。




へんだな、こっちもなんにも見えない。


わかりにくい画像だけど、けっこう急なんだよ。


でも、まだまだ大丈夫。


ちゃんと自力で登れるよ。


ダメ!!無理!!
ここは犬の足じゃ無理!!

親分だって、木の根っこに足をかけて、ようやくでよじ登ったんだもん。
犬が登れるわけない。

だっちゃん、絶対に行かないよ。



この画像だとよくわからないね。
もっと遠景が撮れるレンズだったら良かったのに。

 かなり高い一枚岩。
これを登らないと、進めない。
なんとか足がかりになる所があれば、だっちゃんは登れるけど、この岩にはぜんぜんそんな所が無い。

「ここを登ると、すぐに頂上だから、だっちゃんを持ち上げようか?」

って、相談してたら、間が悪い事に、次々人が来る。
一旦、避けて、先に行って貰い、もう一度チャレンジしてたら、また、人が来た。
また避けて先に行って貰い、ってしてたら、だっちゃんのモチベーションは、どんどん低くなった。

親分は、またもや、頂上を目前にしての撤退が残念でたまらない。
しかも、大親分はここは登れるのに。
だっちゃんを持ち上げて、先に進みたい。
自分だけでも大急ぎで頂上まで往復して来ようか、なんて考えたんだけど。

でも、やっぱり、無理は禁物。

だっちゃんを持ち上げるのは出来るだろうけど、降ろすのはきっと大変。
無理して怪我したらどうしようもない。

みんなで楽しんで歩くのがいいんだもんね。


今まで行った山は、どこもだっちゃんは自力で登って降りた。
登ってる途中で後足が滑った時とかに、お尻を支えて貰うとか持ち上げて貰うとか、ほんの少しの手助けで、あとは自力で登って下った。

黒川鶏冠山の下りの時に、降ろして貰ったのは、最大の屈辱だったくらいなんだ。

それを考えたら、無理して持ち上げたり降ろしたりして、犬のプライドを傷つける事もなかろう。
自信を持って登ってる方がいいに決まってる。

と、結論に達したうちの人間。

9時34分、撤退開始。だっちゃんが原因の初めての撤退だ。


だっちゃんは、自分の足だけで、登って降りられる山に行くんだ。
だって、それが当たり前の事だよね?
自分で歩けない山に行くなんて、間違ってるもんね。






晴れて来た。

さっき、だっちゃんが景色を眺めたところに戻って来た。


雲の中に、富士山と三ツ峠山だけが、ぽっかりと浮かんでいる。

こんな眺めは、見ようと思って見れるもんじゃない。
これが見れただけでも、来て良かった!

(今のレンズではこれで精一杯で、両端が切れてしまう。ぽっかり浮かんだ感じに撮れない。新しいレンズが欲しくなる。。。腕も無いのに。。。)


三角にとがってるのは、この前登った釈迦ヶ岳かな。
と、言う事は、その左の高い山が黒岳かな。


日が出ると、だっちゃんは暑いよ。

今までは涼しくて良かったのにな。


こういうとこならいいんだ。


自力で降りられるもんね。


それに、それが楽しいんだよ。

自分の足で、登って降りるから楽しいんだ。

へたに手伝わないで欲しい。(わかった、わかった。)


楽しいね!


岩場を歩いてたら、ビショビショのだっちゃんの毛が、いつのまにか乾いてた。


まだ富士山が見える




岩場が終わったら、また霧の中へ。


だっちゃんは涼しくなって助かるよ。

 10時10分、清八山へ戻った。
30分くらい休んで、残りのご飯を食べた。
ここでは、富士山はもうかすかにしか見えなかった。



清八山からの下り。

まずは、前足片方だして探り、


もう片方の前足も出して、


前足は全部出て身を乗り出し、


後ろ足も出た




気持ち良く歩けるから、ちっとも疲れないよ。


11時10分、鉄塔のとこ。

ここで少し休んだけど、風の通り道で寒い。
強い風に霧がどんどん流されて行く。

この山は道幅が狭い所が多いから、休める所は限られるんで、ついつい休まず来ちゃったんだ。



さあ、あとちょっとだ。
まだまだ元気。


11時55分。御坂山との分岐の峠。


最後の下り。

下るにつれて、だんだん暑くなった。

 12時8分。無事に戻って来た。

だっちゃんは、天下茶屋で何か食べようよ!って言ったんだ。
去年、御坂山と黒岳に行った時は帰りに寄ったもんね。
ちゃんと覚えていたよ。

だけど、ちょうど黒くて毛が長いレトリバーみたいのが居たんだ。
あまりに近すぎる、って事で、止めよう、って。

その犬が大人しく座っている犬だったらいいけど、もし、だっちゃんのそばに来ちゃったら、だっちゃんは怒るもんね。
だっちゃんは自分からはどうこうしないけど、ちょっかい出されたり、ジャマされるのは嫌いだもん。

って事で、残念。
だっちゃんが食べられる物は無いけど、それでも買い物や食事は大好きなのに。

また今度ね。


歩いたコース: 天下茶屋((6時15分)ー>御坂山との分岐の峠(6時40分)ー>八丁峠((7時25分)ー>三ツ峠山との分岐(8時17分)ー>(8時22分)清八山(9時)ー>(9時4分)清八峠(ー>本社ヶ丸の手前の岩(9時34分)ー>(10時10分)清八山((10時40分)ー>八丁峠(11時10分)ー>御坂山との分岐(11時55分)ー>天下茶屋(12時8分)

所要時間、5時間53分。

けっこうかかった。
この山は、アップダウンがけっこうあるから、帰りも時間がかかるね。



この時期だから、暑くて大変かな、って思ったけど、今日は霧で涼しくて、楽だった。
人間はカッパを着て歩いてもそんなに暑くないし、休むと寒いくらいだった、って言ってる。

本社ヶ丸の頂上までは行けなかったけど、
自分の足で登って下れる山だけ、ってだっちゃんの主張が通って

だっちゃんは、満足、満足、大満足!!



 家に帰ってから、親分はGPSのトラックデータをカシミール3Dに取り込んで、
「ほんとにすぐだったんだ。すぐに頂上だったんだー」、って、またまた残念がってた。
全く、諦めが悪いったら。

そりゃあ、だっちゃんの全盛期には、公園のアスレチックの板(この岩のようにけっこう急で長い)を助走無しで一気に駆け上がる、なんて事も出来たけど、
もう、だっちゃんはおばあさんだもんね。
ムダな事はしない年なんだよ。


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