だっちゃん近影


春の裏磐梯を満喫、のはずだったけど  2005/05/27〜2005/05/28


その1 西大巓は遠かった  05/27 その2 早稲沢・デコ平 へ進む  

 暑くなってきたし、だんだん山に行くのも億劫になってしまう。
うちはみんな暑さに弱いもんね。

でも、東北に行ったら、涼しいんじゃないだろうか?
まだ春なんじゃないだろうか?
いっそ、去年の晩秋に行った、栗駒山に再挑戦するのはどうだろう?
と、思ってみたけど、栗駒山は、まだ雪に埋もれてた。
中央コースを登るなら行けるかもしれないけど、だっちゃんが好きそうなのは、東栗駒コースだろうから、今は無理だ。

じゃ、裏磐梯はどうだろう?
グランデコでゴンドラに乗って、西大巓から西吾妻山に行くのはどうだろう?
ここも、残雪が凄いらしいけど、ここなら、ダメだとなったら、トレッキングコースに転戦すればいいものね。
そうだ、裏磐梯に行こう、高原なら涼しいだろう。

と、決めたはいいけど、さて、なんで行こう?
ヒポ号で行こうか、とも思ったけど、ヒポ号はガブガブガソリンを飲む。
ヒポ号で行って掛かる経費は、普通の車で行って犬OKの宿で泊まるのと同じ金額だ。
しかも、ヒポ号だと食事は貧しくなるけど、犬宿では美味しい食事を2食食べて温泉付きだ。

悩んだ末に、今回はヒポ号は無し。
グランデコのゴンドラは、9時にならないと動かないしね。ヒポ号で行く意味もあんまりない。。。よね、きっと。

って、人間は話してる。だっちゃんはヒポ号の方がいいけど、まあ、しょうがないね。





朝早く家を出て、ゴンドラの運転開始時間の9時ちょうどにグランデコの駐車場に着いた。

早速、ゴンドラに押し込まれ、いざ出発。

不覚にも前に乗った事を忘れてた。。。気が付いた時は遅かった。

これはあんまり好きじゃないよ。



揺れるし、狭い中に押し込まれてるし、落ち着かないんだ。

耐えて、山頂駅に着くのを待ちわびるだっちゃん。



山頂駅は、春だった。
ふきのとうがあったよ。

9時20分ここから、登山道へいざ出発。

雲って雨が降りそう。。。お天気が心配だよ。



登山道は、山のなか、って感じで、とてもいいよ。

熊狩り気分、たっぷりだ。

でも、すぐゴンドラやリフトの支柱が見えるんだけどね。



倒木や、木の根っこ、石や岩、所々けっこう急な登り。

ごきげんだよ!!



んん?気になる臭いがあった。。。。

「急に立ち止まるな!」



こんな花が咲いてたんだ。

写真を写して後で調べよう、と思ったのに、
肝心の花はピンボケ。



残雪もけっこうあるよ。


 歩き出してすぐ、心配してた通りに雨が降って来た。ここは、登山道の両側から木の枝が張り出しているから、多少の雨だとそんなに濡れない。取りあえず、大丈夫そうな所まで行ってみよう、と進んだんだけど。
でも、残雪と雪解け水で足元はすぐドロドロになってしまったよ。
せっかくスパッツがザックに入ってるのに付けるのが面倒で、もうちょっとしたら付けよう、と思ってるうちにあっけなくドロドロになったんで、今更どうでもいいや、って。
ただ単に、荷物にしてるだけじゃ道具は役に立たないよね。

ここは、色々な動物の気配に満ちた山だよ。
ワクワクしてしまう。

ひょっとして、猿の声?ってのも聞いた。警戒して鳴いてたのかな?
熊は当然いるよね。

急に、脇の笹藪のなかが、ガサガサガサガサーッ!!ってなったんで、前を歩いていただっちゃんがそれを目がけたら大親分の足元に走り込んでしまった。
大親分は、蹴るか?踏むか?一瞬悩んだけど、可哀想だから、って転ぶのを選んだ。

「なんで、ちゃんと気を付けないの?!急に走らせたらダメ!!
そんな時は、蹴ったらいいの!!懲りたら今度から気を付けるんだから、甘やかしたらダメ!!
だっちゃんも急に走ったらダメ!!足元に走ったらダメ!」

だっちゃんと大親分は、親分に怒られた。
だっちゃんが怪我して歩けなくなっても、おんぶして貰えるけど、大親分じゃ、おんぶして貰えないもんね。
今度から気を付けようね。。。


心配してたお天気は、回復しそうな気配は無い。
雨は、時々弱くなったり、時々強くなったり。
強くなった時は、木の枝が厚い所で少し休んだりしながら進んだ。
大親分は、暑いから、って雨具も出そうとしない、せっかくいっぱい装備を持っててもなんにも使わないんだから。。。
まあ、そんな濡れないんだけどね。

霧も出て来た。
霧は、時々流れてきて、下の方のゴンドラが見えにくくなり、またすぐ見えるようになる、って感じ。
周りにはぜんぜん無いし、まだ充分大丈夫だけど。
霧が出た時の怖さはさんざん聞いたから、かなり注意深くしてなきゃ、ね。

これは、西吾妻山どころか、西大巓までも無理そうだ。
まあ、最初っから、登れるとは思ってないし、状況を見て、大丈夫そうなら、って来たんだもんね。
ダメでも山の空気や雰囲気を楽しむんだから、これでも充分気持ちいいし楽しいからいいんだよ。

途中、残雪がいっぱいで、登山道がわからなくなったり、あちこち探して、赤いテープを発見して喜んだり、
登山気分は、すっごいよ。


そんなこんなで西大巓まで、半分以上進んだ頃、

かすかに聞こえるあの音は。。。?

雷だ!!やばい!!

山で雷は、絶対にダメだ。
即座に撤退決定!!




ぐらぐらする橋も、だっちゃんは克服したよ。

ちゃんと自分で渡れるようになったんだ。



どんなもんだい!!


登りでは、持ち上げて貰った倒木だ。
でも、親分も足が短くてあがれなくて、手を引っ張って貰ったんだから、だっちゃんは恥ずかしくないけどね。

でっかくで道をしっかり塞いでしまってるんだ。
周りも小枝がいっぱいでジャンプも出来ないし。

さて、下りはどうしよう。。。



よじ登れないかな。。。



こっからが難しい。。。

後ろ足が乗ってる枝は、ゆらゆら揺れてるし、けっこう高さもあるんだよ。
この体勢でジャンプして上に上がるのは難しい。


一回は、落っこちたけど、もう一回挑戦中のだっちゃん。



大親分は、向こうに飛び降りた。


よーし!!

よじのぼってやる!!

ふぬぉーー!!


足が必死なだっちゃん。


「飛び降りた!!」

どんなもんだい!!


「すごい得意そうにしてる。」、って言われるけど、当たり前だよ。すっごい得意だもん。

だっちゃんは犬だけど、犬なりの挑戦心や、克服心をちゃーんと持ってるんだ。だから、上手く行った時の満足感は、こたえられないよ。

「犬のくせに、よくこんな事やり方思いつくよね。思いつくだけじゃなくて実行するとこも凄い。」と褒められた(?)よ。


この楽しい山道もあと少しで終わりかと思うと、寂しいよ。
また、来たいな。


11時25分、山頂駅に戻った。2時間山で楽しんだね。

少し休んで、さあ次は、早稲沢・デコ平自然ふれあい探勝路に転戦だ!



Home 近影へ↑ 外遊びへ↑ ←三ツ峠山 その2 早稲沢・デコ平へ→