だっちゃん近影


夜叉神峠は涼しいかな  2005/06/25


 毎日暑いけど、やっぱり山に行きたいよ。
暑くたって毎日散歩には行くんだもの、どうせ歩くなら、山の中で、美味しい空気を吸って、いい気分で歩きたいよ。

と思っていたら、大親分が、一眼レフを借りて来た。
これを持って山を歩くのはどんなもんか試してみよう、って。
そんで、気に入ったら、安く譲ってくれるんだって。
今回は、「一眼レフ体験山行き」だ。

暑い時期だから、時間がかからず、登山口でそれなりの標高があって標高差はあまり無くて、陽があたらないで歩けるところがいいな。

最初考えた山は別の所だったんだけど、そこは犬に厳しい長野県にある。長野県は犬禁の山が多いらしい。
ってんで、予め電話で聞いてみたんだ。
そしたら、けんもほろろに「全面犬禁。」って。

犬禁については、だっちゃんも言いたい事はあるけど。
犬を連れている、連れていないにかかわらず、要は、マナーを守る人とマナーを守らない人がいる、って事なんだと思うんだけど。

マナーを守らない人は、犬を連れていれば犬が問題を起こし、子供を連れていれば子供が問題を起こし、カメラを持っていれば、お花畑にもずかずか入って写し、自分が座りたいと思えば花の上でも平気で座る、珍しい高山植物があれば盗み、ゴミが出たら捨てて帰る。って事なんだと思う。

山に限らず、電車の中でも、街の中でも、同じだとは思うけど、
山でのマナー、自然の中でのマナーを、もっともっと徹底して啓蒙するのが大事だと思うんだ。
木道がなんのためにあるのか?知らない人もいるけど、知らなきゃ、ルールも守れないよね?

そりゃー、中にはだっちゃんが見ても、これは酷い、って飼い主もいるけど、
勿論、そんな時は注意するよ。気まずい思いや嫌な思いをするけど、犬連れの評判を悪くしたくないもんね。

難しい事を言っちゃったけど。。。

まあ、それならそれで、そんなとこに行く事ないもんね。
もっと犬を認めてくれる所を探すよ。

ってんで選んだのが、夜叉神峠。

ここは大丈夫、ちゃーんと「何も規制はありません。気を付けてどうぞ。」って言ってくれたもの。
山梨県はいいとこだね。今度から出来るだけ、山梨県の物産をたくさん買う事にするよ。

ここの登山口は、標高1380m、夜叉神峠は、1770m。標高差は、390mしかないし、コースタイムは登り60分。
それなら、暑くても大丈夫かな。
もし、元気が良かったら、高谷山に足を延ばしてもいいしね。


夜叉神の森登山口の駐車場(無料、トイレ有り)までけっこう時間がかかって、着いたらもう6時過ぎてしまった。
お天気は快晴、気温は16度。けっこう暑いよ。


6時20分、出発。

暑いけど、今日も張り切って行くよ。



と、思ったけど、だっちゃんは、今朝はまだ朝のうんちをしてないんだ。

すぐ前を歩いているグループに追いついてしまって、もし、先に行かせて貰っても、すぐうんちで止まるんじゃ大顰蹙。

ここは、ゆっくり歩かなきゃ、って。


って、事で、カマキリの卵があったんで写したり(ぼけてるね)。

ゆっくり、ゆっくり歩いたんで、せっかく張り切ってたのに水を差されただっちゃんは焦れてへそを曲げた。

こんなゆっくりじゃ、つまんないよ。


うんち用の新聞紙を片手に登る親分。

「早くしなよー」

そんな事言っても、まだ、出ないよ。



炭焼きがまの後ってこれかな?



あんまりいいお天気なんで、日差しが強くて変な色になった。



森が深くて、陽が当たらないのはいいけど、風もあんまり通らないって事だ。



暑くて、登りではお水をあちこちで飲んだ。

ここは、でっかい倒木が道を横断してて、通る所だけ切ってあった。

その上でお水を飲んだ。。


だっちゃんは、獣道(?)を発見した。

この先に、細い踏み後がずっと続いていたんだ。
その方が歩きやすそうだから、そっちを歩きたい、って言ったんだけど、ダメだって。



動くだっちゃんを写すのは、いつものカメラの方が簡単だね。


7時20分。

今日は、ゆっくりだれだれ登りだったから、ようやく夜叉神峠と高谷山との分岐に着いた。

高谷山までは、行き帰りで、30分と20分だけど、最初でへそを曲げただっちゃんがだれだれなんで、今日はパス。

こういう所は、いつものカメラだと真っ黒になってしまう所だけど、ちゃんと写るのはいいな。



7時28分。

夜叉人峠に着いた。
まずはベンチで一休み。

ゆっくりゆっくりだったから、1時間8分かかった。

風が気持ち良くて、涼しいね。



記念写真も撮らなきゃ。

とっても綺麗で、ずっと見ていたくなるって。



敷物を敷いて貰って、一休み。
美味しい物を食べて、だっちゃんの機嫌が治った。

日陰で休んでいたら、涼しくて、生き返る思いだよ。
ここで、美味しい空気を吸って、綺麗な景色を眺めて、のんびりした。

今日は土曜日だから、これから鳳凰三山を縦走する人達が次々登って来て、ここで一休みする。
みんなたどり着くなり、「おお、犬がいる!」って。

若いお兄さん達が、「秋田だ、秋田だ、秋田がいた!かわいいなー!秋田はすごい可愛いんだなー!」って、とても喜んでくれたよ。
ここで愛想良くみんなに撫でて貰えるようなワンコだったら、秋田犬のイメージアップになるんだろうけど、
だっちゃんは愛想が無くてごめんね。

「上まで行くんですか?」って聞かれたけど、さすがにそれはこの季節じゃ無理。
暑すぎるもの。
でも。。。涼しい季節に、三山制覇は無理でも、一つだけでも行ければいいな。

お兄さん達は、大きなザックを背負って元気に出発して行った。
楽しんで来てね。そして気を付けてね!


5,6人のグループで来たおじさん達、そのなかの一人のおじさんちでは、だっちゃんと同じ年の犬がいるんだって。
40キロもあるそうだよ。
「秋田はいいなー、おれも秋田が飼いたかったんだ、次は秋田を飼いたいなー」って。
「巻尾のこのしっぽがいいんだよね。」って。


鳳凰三山に行く人達を見てると、ここで帰るのが、とても惜しくなる。
でも、今日はとても暑いし、無理に決まってるけど。
この時間でもこれだけ暑いんだもの、これからどんどん暑くなるもんね。

地図を見ながら親分が、「涼しくなったら、一つでも行ければいいね。山小屋は泊まれないし、テント泊も無理だよね。。。ドンドコ沢から鳳凰三山に日帰りしてる人もいるけど。。。。遠いね。。。やっぱり無理だよね。。。」
当たり前だよ!
自分が一番体力無いくせに、よく言うよ。

でも、親分の胸には、密かに野望が芽生えたようだった。
いつの日か、一つだけでも。。。




あやめが咲いてた。
ちょっとぼけてる。
なかなかカメラを使いこなすのは難しい。



8時30分。

そろそろ帰らなきゃ、暑くなり過ぎるね。

名残惜しいけど、帰り支度開始。。



帰りに、高谷山に寄ろうか、とも思ったけど、だっちゃんはだれてたし、もう暑くなってるし、今日は大人しく帰ろう。って。

だけど、帰り道は、元気に走って降りたんで、「なーんだ、元気じゃん。」って呆れられた。「これなら、高谷山にも行けたのに。」って、残念がってた。

帰り道は、日差しが更に強くなって、写真は写したけどいまいちなのばっかりだった。

あっけなく5本松の所まで来た。
1本の松が途中で枝分かれして、見る場所によって、5本に見えたり3本に見えたりするんだ。


9時13分、駐車場に戻って来た。

人間が靴を履き替えたり、荷物を片づけたりする間、日陰で休むだっちゃん。

駐車場は、すごい暑さだった。


ここ芦安村は、甲斐犬の故郷なんだって。
でっかい看板があったよ。

この辺の山で獲物を追っていたんだね。

所要時間: 夜叉神の森登山口 6時20分 → 7時28分 夜叉神峠 8時30分 → 登山口 9時13分。

暑くなったせいか、だっちゃんの顔や肩にダニが5,6匹ついてた。
今まではほとんどついた事が無かったけど、やっぱり暑くなると、Bイーストだけじゃ防ぎきれないのかな。
フロントラインもしなきゃいけないんだろうけど、どうしても、農薬を体に付けるようで、なかなか抵抗があるって。
山に行く時だけ、虫除けのハーブでも持って行こうかな。


まだ早いから、帰り道は空いてて、楽々帰って来たよ。
でも、暑くて暑くて。SAで休むのも大変だ。
お天気が良すぎるのも考えもんだね。


で、一眼レフは、どうだったか?

難しかった。

使い方をちゃんとマスターして来なかったから、撮影モードを間違えたり、切り替えるのを忘れたり、ボケボケ写真がいっぱい出来た。
だっちゃんのようなすぐ動いちゃう犬を写すには、スポーツモードじゃないと、ちゃんと写らないようだ。
今日はお天気が良すぎてコントラストが強すぎて、写真を写すには難しい日だったかな。
一番の問題は、使いこなすほどの腕が無いんだけどね。
いい道具を持てば、腕の悪さもカバー出来るんだろうか?そんな甘いもんじゃないか。

それと、オリンパスの傾向なのかな?写真の雰囲気が柔らかい感じだ。
今のNikonのデジカメは、もっとくっきり写る。前にNikonの一眼レフで写して貰った時も同じ感じだったように思うけど、
写った感じは、Nikonの方が好みかな。

でも、Nikonの一眼レフは、もっとデカクて重いんだよね。

今のデジカメの不満は、ちょっとでも暗いと真っ黒になってしまう。(だからフラッシュを使えない連写や動画は少しでも暗いとダメ)接写が苦手、景色があまり綺麗に写らない。シャッターを切って、次のシャッターを押せるようになるまでの時間が長すぎる。なんだけど。

これは暗くてもちゃんと写るのはいいな。景色も綺麗だし接写も出来る。
シャッターを切って、次のシャッターを押せるようになるまでの時間も短い。
これはすごくいいな。

重さは、力持ちの大親分は、持って歩いてもいい、って言うけど、親分は、重すぎるからやだ。って。


さて、どうしよう。。。悩みは深まったよ。


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