犬 の 詫 び 状

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150.ほんとに嫌ってない?
久々に     

 ずいぶん詫び状をさぼってしまったよ。
その間、2ヶ月、色々な事があったんだけど。

下の方が前の事なんで見にくいけど、良ければ見てね。
 
褒めるのは難しい

 関係修復に努める親分、
歯磨きをしながら、テンション高く大げさに褒めていた。

「どうした?何騒いでる?何かあったか?」と大親分が様子を見に来た。
「褒めてただけ。歯磨き上手にさせてるから。」

めったに褒められる事がないだっちゃんなので、褒められただけで、
「何事か?」と飛んで来られてしまう。

あげく、図に乗って、最後は怒られて終わるのも、お約束。
 
寂しすぎるよ

 最近、だっちゃんの友達の寂しいニュースが続く。
犬も年を取ってくると、しかたないんだろうけど。

入院した子や、手術した子や、闘病中の子や、歩けなくなった子や、寝たきりになった子や、
虹の橋に行った子や、
なんだか、寂しすぎるよ。

散歩に出ても、ぜんぜん会えない友達が増えてきた。
だっちゃんのまわりから、友達がどんどん居なくなってしまう。

色々寂しいニュースを聞く度に、
「だっちゃんは元気でいいね。」って言われる。

なんだか、元気でいるのが申し訳ないような気がしてくるくらい、寂しいニュース続き。
そんな気がするのはおかしな事なんだけど、

どうにも、元気なのが気がひけるような、申し訳ないような、
でも、だっちゃんは元気だけが取り柄だし。。。

複雑な気持ちだよ。
 
ほんとに嫌ってない?

 だっちゃんのとぼとぼ歩きが、なかなかなおらない。
親分の後をとぼとぼ歩くのに、まだ帰らない、と頑張って、距離はいっぱい歩く。

親分は疲れ果てて、なんでこんな事になってしまったんだろう、って、ぼやいてる。
口内炎にさえならなかったら、こんな苦労はなかったのに、って。
歯磨きをさぼったつけを、こんな事で払うはめになるなんて、情けなさ過ぎる。

元気は元気なんだから、いっそ、山に行って、気分が盛り上がって歩けば、
普段の散歩もその勢いで歩くかも?

そんな思惑で、あちこち山に行った。
山ではしこたま元気に歩いたけど、やっぱり、山と普段の散歩は違うよね。

それでも、だいぶ、元気に歩くようになってきたよ。
努力は認めてあげないとね。

だっちゃんが嫌われてない、って納得出来たら、元気に歩くよ。
湯ノ沢峠から、大蔵高丸、ハマイバ丸を通り、
大谷ヶ丸まで行った。

とっても気持ち良かったよ。

「お座り!」

「伏せ!」

「よし!」
「食べ物がある時だけは、意のままに動くな。」

と感心される。


だいぶ毛が抜けて、11月初めの頃から比べたら、半分くらいになった。
手作りジャーキーで関係修復中

 いつまでたっても、だっちゃんのとぼとぼ歩きがなおらない。

大親分との散歩の時は、元気に歩く。
だけど、親分との散歩の時は、あいかわらず、とぼとぼと後じゃないと歩かない。

これは、ひょっとして?!
すっかり萎縮してしまったんじゃないだろうか?!

口内炎の塗り薬に始まって、一日三回の薬飲み、イソジンでの口の周り洗いに、
血便騒動や、歯磨きに、シャワーでの口の周り洗い、
それ以外にも、いつもと同じに頻繁なシャンプー、浮いて来た毛で痒くないように、ってクシをかけ、

親分はだっちゃんに嫌な事ばっかりする!!
だっちゃんをいじめてる!!
だっちゃんが嫌いなんだ!!
そばにいるとろくなことにならない!!
そばにいたくない!!

と、思いこんでしまったんではないだろうか?
そばに寄ると、また嫌な事をされる、って、びくびくしてるんじゃないだろうか?

と、親分は気がついた。

気が付くと同時にショックだった。

「こんなに色々してやってるのに、ひどい事ばかりする、って思ってるんだー!」
「だっちゃんは打たれ強くて、怒られても怒られても、気にしない気にしない、ってタイプなのに?!」

でも、わかったからには、なんとかせねば。

まずは、馬肉で手作りジャーキーを作って、散歩に持って行く。
ジャーキーは、子供の頃には食べてたけど、体に悪いから、って、もうずっと食べてない。
手作りなら、体にはいいだろうし、だっちゃんは大好きだから、きっと機嫌をなおすかも?

最初の頃は、ジャーキーは欲しいんだけど、それでも、おそるおそる、って感じにしかそばに行けない。
貰うと、また後に下がってしまう。

親分は、そこまで萎縮してしまったのか、と思うと、可哀想やら、可笑しいやら、情けないやら、腹立たしいやら、
複雑な気持ちになったんだけど、

まあ、仕方ない。

出来るだけ楽しい雰囲気に盛り上げて、声をかけたり、歌を歌ったり、
せっせと馬肉ジャーキーを作って、

馬肉ジャーキーに仲を取り持って貰いながら、関係修復に努めている。

ボケ予防だって

 「鯵、秋刀魚、鮭、鮪だ!」

急に親分が言った。
ボケ予防になるんだって?

日本犬は洋犬よりもぼける確率が高いらしい。
たぶん、長年月お魚を食べる食生活だったのが、ドッグフードなどで、魚から肉に変わったのが原因では?
という説があるそうだ。

と、なると、出来るだけお魚を食べて予防につとめなきゃ。

って事で、今日の晩ご飯は、石狩鍋!
鮭を貰った!!
 
ずっと友達!

 悲しいニュースが続いた。

ネットの同じ年仲間のアキちゃんが虹の橋に行ってしまった。
一緒に長生き記録を作ろう、って思ってたから、突然であまりに突然で、信じられない。

んでも、アキちゃんは、不自由な体を脱ぎ捨てて、新しい体になったんだって。
これからは、いつでもどこでも、好きな時に、好きなところへ行けるんだって。

だっちゃんちにも、来てくれるかな?
いつか会いたいね、って言ってて、とうとう会えないままだったけど、
今なら楽に飛んでこれるね。

スナギモもチーズケーキも用意して待ってるね。
だっちゃんのベッドは大きいから一緒に寝れるよ。

母しゃんと父しゃんのそばを離れても大丈夫になったら、
きっと来てね。

これからも、ずっと友達だよ!
 
鍋の季節だ!

 ようやく寒くなって、いよいよ鍋の季節だ。

うちの人間は、去年まで、ぜんぜん鍋をしない家だった。
でも、去年、だっちゃんの下毛が真冬に抜けてしまい、おまけにハゲハゲになってしまったんで、
なんとか早く毛を生やすために、寒い思いをさせよう、と暖房なしの冬だった。

暖房なしの冬は寒い。
いくら家の中とはいえ、冷え込んだ夜は辛い。
そこで晩ご飯に鍋を登場させてみたら、あったまるし、これはいい!!って事になったんだ。

三日と開けず、鍋の日が続いた去年だけど、
今年もやっぱり、冬に向かって毛が抜けて行く。

この調子だと、今年の冬も、鍋が暖房だね。
 
よく来たね! 

 久しぶりに行った、東の肉屋さん、
おじさんが大歓迎してくれた。

「久しぶりだねー!待ってたんだよ、よく来たね。」って言って、
いっぱいお肉をご馳走してくれた。

だっちゃんも会えた喜びで、とぼしい持ちネタを全部披露した。

名残を惜しみつつ、「またおいでね、待ってるからね。」って言われて、
振り返り、振り返り、帰った。

とんかつを一枚

 夕散歩で北の肉屋さんに行った。
肉屋さんのおじさんが、「この前来た時に会ったおじいさんが、だっちゃんに会いたい、会いたい、って言ってるよ。」って。

そう言えば、お休みの日の朝、シャンプーされて、
あったかい日だったんで、ドライヤーをざっとかけた後、日にあてて乾かそうと散歩に出かけた。
せっかくだから、と肉屋さんに来たんだ。

その時に会った近所のおじいさんが、だっちゃんをとっても気に入ってくれて、
秋田に会って、嬉しい、嬉しい、って言ってたんだった。

なんでも、そのおじいさんは、
「また会いたいけど、いつ来るだろう?
だっちゃんちはどのへんだろう?
訪ねて行けるかな?」とか、おじさんに聞いてたんだって。

んで、かなり高齢のおじいさんだし、だっちゃんちは遥かかなただし、
「行くのは無理だと思うよ。それにいつもは夕方に来てるし。」って言ってたんだって。

諦めきれないおじいさんは、
「昼間に来たら、ぜひ教えて。
今度来たら、とんかつを一枚やっといて。」って言ったんだって!

「さすがにとんかつはまずいよねー!」って、おじさんとおばさんが笑ってた。
 
苦難は続く 

 毎日とぼとぼ歩くだっちゃんなので、なんとか元気に歩かせようと、
行き先をあちこち考える。

口の臭いも無くなったから、買い物を復活させたり、
お休みの日は、みんなで一緒に、ずっとずっと遠くのお店に買い物に行ったり、
色々工夫した。

でも、何かイベントがあればなんとか張り切るけど、
何もないと、やっぱり、引っ張られてとぼとぼ歩き。

三歩下がって師の影を踏まず、じゃないけど、後にいるのは、とっても困る。
周りに人や犬がいたり、車が来たり、横にピッタリ付けて歩かないと困る場合も多い。
横に付けて歩こうとするし、その間中、引っ張り続けないといけない。

いったい、どうしちゃったんだろう?
元気は元気なのに?
どこも悪く無さそうなのに?

なかなかだっちゃんの元気は復活しない。
  
薬が抜けたせい? 

 ステロイドを飲む日々が終わって、数日したら、
だっちゃんの元気がなくなった。

ステロイドを飲む前も元気だったし、ステロイドを服用中は、めちゃくちゃ元気だった。
なんで急に、元気がなくなったんだろう?

ひょっとして、ステロイドが切れて、元気が無くなったんだろうか?
これはまた、どうしたもんだろうか?

散歩でも引っ張られ、引っ張られ、とぼとぼ歩く。
真夏の散歩よりも元気が無い。

人間はまたまた頭をかかえてる。
一難去って、また一難。って言うか、難続きだ。
  
居ながらにして行楽気分 

 近所のスーパーのチラシ、
今日は、駅弁祭りだって。

人間が、お昼ご飯に、って買ってきてひろげたら、
だっちゃんも、しっかり参加の意思表示。

「弁当だからって、どこにも出かけてないだろ」
「なんでも貰えるのは、山に行った時だけだろうが。」って言われたけど、

どこでひろげたって、お弁当はお弁当だよね。
だっちゃんも貰えるに決まってる。

「居ながらにして行楽気分だな、こりゃ。」呆れた人間から、
しっかり分け前を貰った。
  
良くなった!

 さすがステロイドは良く効く。
口内炎は治まって、犬歯が当たる部分のタダレも治って来た。

おまけに、体の痒みもピタリと治まってるんで、元気いっぱい。
改めて、そうとう体が痒かったんだ、と人間は感心してる。
今まで痒くてもステロイドは使わない、という方針で来たけど、
だっちゃんの場合、もう先が短いんだし、多少はステロイドを使っても、快適に過ごせる方がいいのかな?って悩んでる。


だんだん薬を減量して、ぶり返さなければ、それで良し。と言うことだったんだけど、
ぶり返す事もなく、無事に治まりそうだ。

犬歯が当たる部分のタダレは、未だ少しあるけど、
これはもう、これから歯磨きをせっせとして、清潔な口にしながら治そうと思う、と、病院の先生に言って、

しばらくこのまま様子をみましょう、と言うことになった。

結局、だっちゃんの口内炎と口唇のタダレは、
歯磨きをしなかったために、口の中の雑菌が増えて、小さな傷がもとで炎症を起こして、ヨダレが増え、
そのヨダレがつたわる犬歯からアゴにかけて、タダレてしまった。と言うことのようだ。

今は、ヨダレの量もすっかり減って、口の周りも綺麗になったよ。

この頃はまだ毛がいっぱい。ふかふかだった。

もう痛くない。良くなったよ。
空爆だー!! 

 散歩の帰り道、電線の上に、カラスがいっぱい。

なんとなく、嫌な予感。。。。

うわっ!!
空爆だーー!!

逃げろー!!

だっちゃんはいつもどおりに植え込みで匂いを嗅ぎたかったんで、必死に抵抗したけど、
思いっきり引っ張っぱられ、

全速力で逃げた。
 
 
元気か? 

 秋田犬仲間のDくんちに寄ったら、ちょうどおばちゃんが庭にいた。
喜び爆発の勢いで、庭になだれ込んだ。

芝生の上で寝てたDくんの肩に、前足をぽん。

まるで、「おい、元気か?」って言ってるみたい、って人間は笑う。

みたい、じゃなくて、そうのとおりだよ。
「おい、元気か?また一緒に散歩しようよ。」って言ったんだもん。
 
太るのは難しい 

 血便騒動で、だっちゃんの体重は減ってしまった。

なんとか増やそうと努力するだっちゃんの体重は、何かあるとすぐ減ってしまって、
なんとか減らそうと努力する(?)親分の体重は、すぐ増えてしまう。

なんで犬を太らすのがこんなに大変なんだろう?
ご飯を食べさせてないみたいじゃないか、って嘆いてる。

いつもより余計に食べると、お腹を壊して絶食になり痩せてしまうし、
量は少なくても栄養価の高い物を、って食べさせると、カイカイになる。

丈夫な胃腸と、丈夫な皮膚、どっちかが無いと、太れない、って事かな?
 
歯磨き開始!! 

 ステロイドを飲んで、ずいぶん口内炎が良くなってきたんで、
「今のうちに、歯磨きを始めよう」、と親分が言った。
もし、歯磨き中に出血しても、薬を飲んでる最中なんだから大丈夫に違いない、って。

ネットで口内炎について調べてみると、とにかく歯磨きが一番、と書いてある。
一日一回でも、20分間しっかり磨くと、口内炎にならなくなる、と歯医者さんが書いてあったんだ。

これはもう、やるしかない、って。

まだ、歯ブラシは危険なんで、ガーゼを指に巻いて、そおっと、そおっと、磨く。
「いいこだ、いいこだ、ちゃんと磨いて美味しいものを食べようね。」って言われながら磨かれる。

すっごく嫌なんだけど、しかたなく我慢する。

併せて、毎日、口の周りをシャワーで洗われる。
これもだっちゃんは大嫌い。
鼻に水が入って、ぶふー、ぶふー、ふごふごふごご、ってなっちゃうんだ。

「下を向いてればいいのに、上を向くから。」って笑われるんだけど、
逃げようと思うと、上を向いちゃうんだよね。
 
 
ついにステロイド 

 口内炎がなかなか治らなかっただっちゃん、
ついに、ステロイドを処方された。

せっかく数年ステロイド無しできてたから、躊躇われるところだけど、背に腹はかえられない。
とにかく、この口内炎をやっつけよう。

決心してステロイドを飲んでしばらくしたら、口内炎は良くなって来た。
さすが、ステロイドだ。

んで、ステロイドを飲んだら、だっちゃんはやたら元気になった。
飲む前も元気だったけど、それ以上にすごく元気になった。
これもステロイドの効果だよね、きっと。

あんまり元気なんで、かえって心配になるほどだ。

2006/12/13

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