だっちゃん近影


笠取山、4月でも雪?!  2007/04/08


 冬の間にもう一度雪遊びしたいと思ってたのに、何度も何度も中止になって、
結局3月も終わってしまった。

もう4月になってしまったし、あちこちで花の便りを聞く季節。
今年はもう雪遊びは無理、来年になったらだっちゃんはもう無理かもしれないのに。。。

と、思ってたんだ。


このところ、散歩でなかなか歩かなくなっただっちゃん、
気分が乗れば自分からどんどんいくらでも歩くけど、
逆に気が乗らないと、引っ張っられて、引っ張っられて、地引き網漁のように引っ張られて、ようやくで散歩する。

これは刺激が足りないんじゃないか?
がんばろうー!って思うような理由が無いからかも?
前に行って、だっちゃんがとても気に入っていた笠取山に行ったら、元気な時期を思い出して、また元気になるかも?

って、事で、もう一度、笠取山に行ってみる事にした。

前の夜、早起きに備えて、早く寝ようとしてたら雨の音。
けっこうすごく降ってる。
天気予報では、晴のち曇りだけど、大丈夫だろうか?
ちょっと心配。

翌朝、4時20分に家を出て、奥多摩を通って、やっぱり作場平は遠いね。
途中2回ばかり休んだけど、だっちゃんはすっかり車酔いしてしまった。
林道に入ってすぐ、車を降りて、げー!

しばし休んであたりを歩いたけど、作場平はもうすぐだから、ってちょこっと休んだだけで、また車に。
これじゃあ、回復できないよ。

作場平の駐車場についたら、車が一台だけ停まってた。人の気配は無いしもう山に入ったのかな?
今日は人が少なそうだね。

7時53分、作場平を出発。
車酔いのせいで、いまいち足取りに元気がないままのだっちゃん。

今日はどうなるんだろう?
「頂上には行かないで、頂上直下の気持ちいいとこで、ゆっくり休んでお昼を食べたらいいよね。」って人間が話してる。
だっちゃんは、そこまで行けるかな?



なんと!雪が出て来た。

昨日の夜の下界の雨は、山では雪だったんだね!!
吃驚。

流れをしぶしぶ渡るだっちゃん。
水は嫌いなのに。。。


少し元気が出て来たよ。


やっぱり山は空気が美味しいし、楽しいもんね。


でも、まだ、先頭で歩くまで回復してないよ。
やっぱり年なのかな。


8時45分、一休坂とヤブ沢峠との分岐。

この前はヤブ沢峠を通ったんで、
今日は一休坂から行ってみることにした。

急坂ってのが心配だけど、短い時間で一気に登った方がだっちゃんにはいいかも?
ちょっと心配だけど、行ってみる事に。


日影になったら、雪がいっぱい。
けっこう積もってる。
先行者の足跡が無いから、今日はまだ誰も通ってない。

駐車場にあった車の方は、ヤブ沢峠経由なのかな?


けっこうすごい雪景色なんだ。


丸太を並べた橋を渡る。
丸太の間に雪が積もってて、一見隙間が無いように見える。
でも、気を許すと、隙間にズボッって足が落ちて、焦る。


木の枝に積もった雪が溶けて、上から雫がボタボタ落ちて来る。
頭が冷たい!


写真で見ると、だいぶ老けたよね。
お尻が丸まって、しっぽが下がってる事も多いし、
巻いてる時でも、若い時よりも下がった位置になってる。


まっ!仕方ないよねー!

老犬なのは間違いないんだし!!

出来なくなった事を数えるよりも、出来る事を数えてればいいよね。


すごい雪景色、

この時期にこんな雪景色が見られるとは思わなかったよ。


わっっ!!ついにやった!!

丸太の間の隙間に前足を落っことしたんだ。
雪で隙間が無いみたいに見えるんだもん。
危ないよね。


道幅は広くて歩きやすい。

急坂ってんで、ちょっと警戒してたんだけど、どこが急坂だったんだろう?って感じだった。
確かに、ヤブ沢峠経由よりは急かもしれないけど。


もうじき笠取小屋かな。


10時ちょうど、笠取小屋についた。
だっちゃんの車酔いと雪とで、けっこうかかったね

一休みして軽く食べた。

休んでいたら、後から登って来られた二人連れの方達が、
「やっぱり犬の足跡だったんだ。なんの足跡かな、って思ってたんだ。」って。
「犬の足跡にしては大きい、と思ったんだけど、秋田なら大きいね。」って。悩ませてごめんなさい。

その方達は、しっかりアイゼンも持って来たって。
だっちゃんちはちゃんと車に積んで来たんだけど、まさかこんなだとは思わなくて、アイゼンもスパッツも車に置いて来てしまった。
カッパのパンツがあるから大丈夫と思って、スパッツを置いてきたけど、今日の雪ならつけて来たら良かったよ。

まあ、今日は雪を楽しみながら、行けるとこまで行ければいいよね。



20分くらい休んで出発。

ここからは、楽々楽しい道だったよね。


まずは、雁峠に行ってみよう。
この前来た時、とても気持ち良かったもんね。


10時36分、雁峠との分岐。

雁峠へ向けての足跡は無いね。
鹿の足跡はあるけど。


このへんは眺めが良くて、気持ちいい。


かすかに鹿の足跡。
うまいこと、吹きだまりを避けて、歩きやすいとこを選んで歩いてる。さすが野生動物。

鹿のうんちが雪の上にあったんだけど、だっちゃんのうんちだと誤解されたらいけないんで、しっかり埋めて来た。

だっちゃんのうんちは勿論、持ち帰るけど、山の野生動物のうんちは持ち帰っちゃいけないよね。きっと?


もうじき雁峠。
けっこう雪が深いとこもあったよ。


10時56分、雁峠。

ここに来ると、もっともっと遠くへ行きたくなるよ。
いつか行ければいいな。


山はずっとずっと続いているんだもんね。
行ければいいな。


雁峠は風が強いから、笠取山の下を目指して出発。

木が行く手を阻んでる。


横から廻るしかないね。


若い頃ならジャンプするとこだけど、まあ、いいや。

手抜き、手抜き。


笠取山。
今日は見るだけかな。

さっき、笠取小屋で会った方達が登ってるのが見えた。


この前来た時は、けっこう人が多かったけど、今日は少ないね。


11時20分、小さな分水嶺。



シャッターを押す瞬間に、しっぽが下がった。
気にしない、気にしない。


「今日は、この下で、のんびりお昼を食べるだけでもいいよね。」、って、言ってたんだ。

だけど、手前でだっちゃん達が少し休んでいたら、3人連れのご家族(?)の方達が後から来られたんで、だっちゃんは対抗意識で、がぜんやる気に燃えた。

「足跡のわんちゃんだね。丸太の橋も、よく渡ったねー」って感心されたよ。


けっこう雪は深いんだよ。
歩くのは大変。

最近は立ち止まるとすぐしっぽが下がる。


人間は、「もうここまでていい。」って言うんだけど、

さっきのご家族に対抗意識を燃やしてるんで、だっちゃんも絶対に登る!!なにがなんでも登る!!って言い張って、
さっさと登りだしただっちゃん。


ぐいぐい親分を引っ張って登る、だっちゃん。

今日はみんなはしっこを登ってるね。
真ん中の雪のところは歩きやすそうに見えて、歩いてみると滑って歩きにくいからかな。


張り切って登る。

人間がぐずぐずするから、かなり間が開いたよ。
だっちゃんひとりなら早いのにな。


大きな岩を上がるところで、一回だけ、後ろ足が滑ってずりってなったんで、親分にお尻を押し上げて貰った。


もうじき頂上。



今日は、だっちゃんと親分だけじゃなくて、
大親分もしっかり登ったんだよ。


12時9分。頂上。

今日の頂上からの眺め。
残念ながら、富士山は見えない。








記念写真を写そうとしてるんだけど、だっちゃんは景色を眺めるのに忙しい。


今日こそ、ほんとの頂上に行こうか?とも思ったけど、
けっこう道は大変そうだし、向こう側に降りる道も凍ってるかもしれないし、今日もパス。


まあ、いいよね。
こっちがわの頂上まで来られたんだから。


んじゃ、満足して降りよっか。


置いてかれてしまうー!

焦るだっちゃん。


ここで、降りる順番を間違えた。

だっちゃんを先頭で降りたら楽だったのに、大親分を先頭で降りたもんで、
追いかけたくて、追いかけたくて、リードを持った親分が気を許すと、大親分のすぐ後に行ってしまうんで、危ない、って事で、ずっと待たされるはめになって、じれにじれた。

置いてかれると思っただっちゃんが焦って引っ張るのを、親分はなだめなだめ、「待て!、ゆっくりゆっくり。間をあけて、順番だよ。」と。

でも、岩場の一番急なとこ、大きな岩の上で、親分は下を見ながら、「ここを転げ落ちたら、かなり痛いだろうな。。。」

しかたなく座りこみ、大親分があらかた下るまで、その場で待つ事に。

少しして、大親分が緩やかななとこまで降りたので、リードを離して貰い、大親分のもとへ、
放たれた矢のように、一気に駆け下りた。




登ったよ!登ったよー!

意気揚々のだっちゃん。


さて、お待ちかねのご飯だ。

今日は何かな?


眩しいー!!

お腹もふくれたし、少し休むか。

今時分になって、冬毛がしっかり生えてもこもこ。
真冬の2月にはすっからかかんに無かったのに。


「もう、わざわざ登ることなから、脇の平らな道を歩いて帰ろうよ。」って言われたけど、

やだよ。だっちゃんはまだまだ登るよ。
こっちの方が気持ちいいもん。


だいぶ雪が溶けてぐしょぐしょ柔らかくなったよ。


誰も歩いてないとこを歩くのは、面白いもんね。


思いがけず、雪遊びが出来たよ。



「もういいよー!平らなとこを歩こうよー!」親分の意見は無視。

だっちゃんはまだまだ登るよ。


こっちの方が歩いてだんぜん気持ちいいもんね。


次はいつ来れるかわかんないんだから、


心残り無く楽しまなきゃ。


親分はいつも遅い。

小さな分水嶺のとこで、笠取小屋で会った方達にまた会って、その方達は、笠取山の向こうに降りてぐるっと廻って来られたそう。
向こう側はやっぱりアイゼンが必要だったって。

こっちの頂上で会った方達はみんなこちら側に降りたし、みんな今日は無理せずの日だったようだね。


下りはヤブ沢峠を下る事にした。

このへんはあんまり雪が無い。


13時58分。柳沢峠との分岐。

ヤブ沢峠はほとんど雪が無かった。
一休坂を登って良かった。
大変だったけど、雪の中を歩けて楽しかったもんね。

帰りは走って降りたよ。

14時50分、駐車場に戻って来た。

今日はあんまり歩いてないのに、雪の中を歩いたから、けっこう時間がかかったね。
帰りは渋滞真っ盛りになりそうだ。


歩いたコース: 作場平(7時53分)ー>一休坂とヤブ沢峠との分岐、一休坂経由(8時45分)ー>(10時)笠取小屋(10時20分)ー>雁峠への分岐(10時36分)ー>雁峠(10時56分)ー>小さな分水嶺(11時20分)ー>(12時9分)笠取山ー>(12時35分)水干への分岐手前(13時22分)ー>柳沢峠への分岐、ヤブ沢峠経由(13時58分)ー>作場平(14時50分)

所要時間:6時間57分。ほとんど7時間だ!

休んだ時間も入れてだけど、まだまだ7時間くらいうろつける体力があるってわかったのは、良かったよ。

今回は、一年4ヶ月前に笠取山へ来た時と比べて、だっちゃんの体力の落ち具合を判断して、今後の山遊びを検討しよう、って思ってたらしいんだけど、
思いがけない雪で、それは無理だったね。条件が違いすぎるもの。

でも、まあ、確実に年を取って行くんだよね。
老犬の一年、一月の差は大きいもんね。

それもまた良し!だよ。
楽しんで歩こう!!


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