だっちゃん近影


柳沢峠から大菩薩嶺へ、遠かったー!  2007/06/02


 ずっと前、柳沢峠から大菩薩嶺のあたりは新緑の季節、とても綺麗だと読んだ。
行きたいな、って思ってたけど、コースタイムを見たら、とても無理だと思ってたんだ。

でも、だっちゃんももう、来年は絶対に無理な年。
なんとか今年の新緑の時に、歩いてみよう、
大菩薩嶺までは行けなくても、丸川峠までなら行けるかも?
そこまでも行けなくても、途中まででも新緑の中を歩こう、って事になった。


塩山でコンビニに寄る予定だったのに、うっかりしてて、気が付いたらもうこの先は何もないところまで来てしまって、戻るはめに。
だいぶ時間をロスしたよ。
途中、山は雲がかかっていて、雨が降ってるかも?霧が出てるかも?と心配な空模様。
暑いよりはいいけど、雨はやだね。
今日はすぐに撤退になってしまうかな?


6時47分、柳沢峠の駐車場を出発。



さあ、今日も張り切って行くよ!

と、言ってはみたけど、だっちゃんは今日も車酔い。




ここは歩きやすい道だよね。
木で日影になるからあんまり暑くないしね。


ブナの大木。
最近、ようやっとブナの木がわかるようになった。


期待したとおり、緑がとっても綺麗。


ツツジもあちこちに。




所々に大きな岩が重なったところがある。
石庭みたいで綺麗だ。


飛び降りる。


あらよっ、


どさっ!


石のところは、気分が変わって楽しく歩ける。


いいとこだね。


7時41分、六本木峠。
去年はこっから鶏冠山に行ったんだ。

その時、いつかこの道を大菩薩嶺まで歩いて行きたいな、って思ったんだけど、
今日は行けるんだね。


倒木をジャンプ。

ちょっと手抜き。
気にしない、気にしない。


綺麗で気持ち良くて、
とっても雰囲気いいんだ。


少し霧が出てきた


アップダウンが少なくて、歩きやすい道。
それだけに退屈にも感じる。


ヤブデマリ。
あちこちで咲いてた。

アジサイに似てるようで、違うようで、
気になったから、家に帰ってから調べた。


なんとなく、盛り上がりのない道のように感じるんだ。
淡々と歩く、って感じで。
だっちゃんとしては、もうちょっと、何かあるとありがたい。


こういうとこに来ると、気分が変わるから、



張り切っちゃう。


張り切ってどんどん進む
犬は正直。






この辺は、やたら巨大な岩があるね。


8時21分、天庭峠。
ここはとっても綺麗だ。

お水を飲んで、少し休憩。


8時47分、寺尾峠。

歩いても歩いても、同じ感じの道が続き、
だいぶ、だっちゃんのテンションが落ちて来た。


9時7分、丸川峠。
目が痒い


ずっと同じ感じのとこを歩いて来たんで、
ここの明るい開けた雰囲気に、だっちゃんはとっても喜んだ。


喜んだ勢いで、大菩薩嶺目指して出発!!と意気軒昂だったんだけど、
勢いで裂石の方に歩いて行ってしまった。

道標のある場所の大菩薩嶺を指してる道は、丸川荘の通路かと思ったんだ。
少し進んでから大菩薩嶺へ行く道があるのかな?って思って進んでみたんだけど、
でも、なかなか道は現れないし、地図を見て、戻る事にした。
戻って道標のあたりをよくよく見たら、

やっぱりこの道だったんだ!
丸川荘の通路じゃないんだ!!

陽が当たる道で暑かったし、気勢がそがれたから、丸川峠の日影で一休みしてエネルギーを補給する事にした。


休憩後、ここで戻る事も考えたんだけど、
この先の道への期待で、先に進みたいだっちゃん。
だって、今日は不完全燃焼って感じなんだもの。
戻るなんて絶対にイヤだし、この先の道に期待しちゃうよ。



お地蔵様


記念写真をもう一枚。
二度は来られないだろうしね。

ちょっと偉そうなだっちゃん。


9時27分、再度丸川峠を出発。
今度こそ、大菩薩嶺への道へ。

えぐれていて陽が当たる道が少しの間続く。


すぐまた日影に


大菩薩嶺が近くなると、石ころが多くなる。
まだ着かないのかな?
またまたおんなじ感じの道が続き、だっちゃんは飽きて来た。
でも、「もう引き返すか?」って聞かれたら、
やだ、絶対にてっぺんまで行く!って言い張って、テンション低く進む。
意地だね。犬にもしっかり意地はあるんだ。


花は少なかったから、たまに見つけると嬉しい。


ゆっくり、ゆっくり、亀のような歩きで登った。


10時42分、やったー!!
ついに着いたー!!

今日は無理だと思ってた、大菩薩嶺に着いた!!
4時間かかって、ここまで来たよ。

やっぱりてっぺんまで来ないと、気持ちの区切りになんないよね。満足、満足。


ご飯!ご飯!楽しいご飯!!
お腹が空いたー!!

頂上はけっこう人が居たから、少しだけ下ったところでご飯にした。
おにぎりに飽きた親分は、今日はコンビニの冷やし中華に挑戦。

冷たくて暑い季節には食べやすくていい!!って。
凍らせたペットボトルと一緒に入れて持って来たんだ。
最後に残ったつゆは、ちゃんと空いたペットボトルに移して持ち帰ったから安心してね。

だっちゃんも少し分けて貰ったよ。
初めての冷やし中華、美味しかった!!



11時29分、んじゃ、帰りますか?

ここ数ヶ月で、だっちゃんはかなり老けて、目尻が少し下がって来た。



さっき、せっせと登った道、
今度は、せっせと下る。


いつもは下りは走るんだけど、ここは石が足に痛いから、ゆっくり下る。


途中、登って来る人にもけっこう会った。


ゆっくりゆっくり登ったから、あんまり気にならなかったけど、
それなりに急なところを登ったんだね。


親分は楽な脇から降りた。
だっちゃんは気にせずそのまま真っ直ぐ降りる。


熊の爪痕だよね。
いかにも居そうなとこだ。


途中、ちょこっとだけ展望があったとこ。

どうも、景色がながめられないとこは寂しいね。



12時30分、丸川峠。

丸川荘ではコーヒーを頼める、って聞いてたんで、人間はそれを楽しみに歩いてたんだ。
ところが、小銭入れを車に忘れてしまい、お財布の中には1万円札しかない。
1万円札じゃ申し訳ない無いし、コーヒーは諦めなきゃ、と残念に思ってたんだけど、

ふと思い出して、ザックの中を探してみたら、500円玉が数枚、ポケットにあった!
いざという時のために、って、ずっと前に入れて忘れてたんだね。
役にたったよ。

気持ちいい風に吹かれながら、人間はコーヒーを飲んで、だっちゃんはお水とおやつ。
こんな山の中でコーヒーが飲めるなんて、不思議な気持ち。


少し休んで、さあ、また頑張って歩こう、って、帰りかけたら、
丸川荘の反対側で、男性と女性の二人連れの方がお昼ご飯を食べていた。

だっちゃんに声をかけてくれたんで、美味しそうな気配に寄って行ったら、
女性の方が、おにぎりをわけてくれた。
んー、せっかくだけど、梅干しのおにぎりは苦手。。。

その様子を見た男性の方が、お肉を分けてくれたんで、だっちゃんは喜んでいただいた。
その違いように、お二人は大笑い。

「私のも食べてー」って、もう一度おにぎりを勧められただっちゃん、
断るばかりじゃ失礼かな、と思って、ぱくっ、と口にしたけど、
やっぱり梅干しはイヤ、って、ぺっと出して、またまた大笑いされた。
親分に、「せっかく貰ったものを出すなんて、失礼だよ。行儀も悪い!!」って怒られちゃった。

「秋田犬っておとなしいんだねー」、って、撫でて貰ったんだけど、
美味しい物をくれる人には愛想良くなるよね。

どうも御馳走様!
かまってくれて、嬉しかったよ!!



12時55分、さあー、帰ろう。

歩かなきゃ、帰れないもんね。
まだまだいっぱい歩かなきゃ。


んー、この橋は長いなー

出来るなら渡りたくない、
でも、横からは行けないし。


しかたなく、せっせと渡る。


かなり下だな。
落ちたら大変。


無事、渡たり終えた


石のところはちょっと雰囲気違うし、歩いて面白いから、
張り切って進むよ。


でも、いつものように、先頭でどんどん進むって感じにはならないね


先頭を行く大親分に置いてかれないように、ってだけで、歩いてる。


だから、道が曲がってたりして、姿が見えなくなったら、慌てて走る。


追いついたら、いつでもやっぱり嬉しい!
単純だけど、犬だもんね。


13時17分、寺尾峠
ひゃー、まだまだ先は長い。


気分は耐久レースだね。


「草臥れたんでしょ?
無理しなくても。。。」

どんな時も乗り越える事に決めたんだ。


13時28分、天庭峠。

まだまだ先は長い。
お水を飲んで一休み。
さすがに休む回数が多くなるね。


だいぶ残りが少なくなってきたかな。
さすがに疲れたけど


まだまだ歩ける


まだまだ元気。
六本木峠手前では走ったよ。


14時4分、六本木峠。

人間は休憩。
だっちゃんは休みたくなかったのに。

片時もじっとしていられないだっちゃんは、うろうろしたあげく、
← ガッガッガッガッガーッ、と後ろ足で掻いて顰蹙。

 14時50分、ようやっと、柳沢峠の駐車場に戻った。

6時47分に出発してから、8時間3分も経ってる。
さすがに長かったー!!

歩いたコース:柳沢峠(6時47分)ー>(7時41分)六本木峠ー>(8時21分)天庭峠ー>(8時47分)寺尾峠ー>(9時7分)丸川峠(9時27分)ー>(10時42分)大菩薩嶺(11時29分)ー>(12時30分)丸川峠(12時55分)ー>(13時17分)寺尾峠ー>(13時28分)天庭峠ー>(14時4分)六本木峠ー>(14時50分)柳沢峠

所要時間:8時間3分。


標高差もあんまり無いし、道は楽々だったけど、さすがに長いよね。

おまけに、ずっとおんなじような雰囲気のとこが続くんで、飽きて来ちゃってまいったよ。
だっちゃんは、意地で歩いたよ。
このコースは、ワンコと子供には向かないね。
もっと、色々道が変わる方が飽きずに楽しく歩けるもんね。
この前の小金沢山の方が次々雰囲気が変わるから、気持ちが楽だったもの。

でも、それでも、新緑がとっても綺麗で、鮮やかな緑に目を奪われて、とっても得難い体験だったよ。
来年の新緑はもう無理だろうから、しっかり目に焼き付けて来たよ。

そう言えば、このあたりの道も大菩薩嶺で繋がったんだ。
三窪高原、黒川鶏冠山、大菩薩嶺から、大谷丸まで、ずっと繋がったんだ。
地図で見ると、よく歩いたなー!!って、感心する。
なんだか嬉しくなるね。


こうなったらなにがなんでも、残りの滝子山へも行きたいな!
冬の初めの山行き目指して、夏を元気に乗り切らなきゃ!!


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