犬 の 詫 び 状

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155.最終処分場

2007/10/04

もう、そんなもんなのか

 このところ、急に涼しくなった。
9月末は11月並の気温だったんだって。

暑い間中、でれでれ、ぐだぐだ、引っ張られ引っ張られのだっちゃんだったけど、
涼しくなってからは、自分から歩くようになった。
引っ張られないでも、どんどん歩く。

とは言え、暑くなる前から比べて、歩くのはかなり遅い!!
半年前とは違う犬のようだよ。

13歳ともなると、一夏って大きいのかな?
夏の重みが違うのかな?

うちの人間は、
「元気に歩くようになった、とはいえ、今は11月の気温だもんなー
と、言うことは、
これからまた暑さが戻ると、でれでれ歩かなくなって、
11月になっても、ようやくこの程度にしか歩かない、って事かー!
気が重くなるなー、
もう、そんなもんなのかー!」

って、嘆いてる。

そうだよ、もう、そんなもんなんだよ。
 
いたちごっこは続く

 口内炎騒動で苦しむだっちゃん。
いったんはステロイドが効いて収まったかに見えたんだけど。

前回も前々回もステロイドを飲んだらわりとすぐ治ったんで、
今回もそうだろうとたかをくくってたし、
なんとかステロイドを使わずに治そうと頑張ってたから、
結局ステロイドを飲む事になって、がっくり、気も抜けてたんで、

薬を飲んでる間、口の中を洗うだけで、塗り薬は付けなかった。
サンクロンで口の中を拭くのもさぼりがち。

それがまずかったらしい。
薬をやめたら、見事にまたぶり返した。
しょうがなく、またステロイド服用。

こんどは、塗り薬はあえて止めて、
ご飯の後でサンクロンを薄めて口の中をせっせと拭いた。

ステロイドが切れたら、どうだろう?


悪い事にだっちゃんはアトピー体質。
ステロイドが効いてる間は、痒みはすっきり治まって快調になるけど、
ステロイドが切れたら、とたんに、ひどい痒みに襲われる。
ステロイドを飲む前よりも、ずっとずっと痒い。
のたうちまわって掻きまくり、体は傷だらけ。あちこち血が出てる。

まあ、今は毛が抜ける時期だからよけいにひどいんだろうから、
抜けきったら多少はましになるんだろうけど。。。


結局、だっちゃんの口内炎は、単純な口内炎じゃなくて、歯周病から来てるんだね。
歯周病菌が元で、出来てしまうものらしい。

定期的に歯石を取ってたし、ちゃんと歯茎をめくって歯石を取ってたから、大丈夫と思ってたけど、
やっぱりなりやすい体質ってのもあるだろうね。

動物の場合、歯科治療は麻酔するしかないけど、
もう、この年になってしまって心臓も悪いと、
緊急の場合や避けられない手術以外では麻酔は避けたい、って言われてしまう。

もっと若い頃から、しっかり歯磨きして、
8歳ぐらいで、病院でしっかり歯石を取らなきゃいけなかったね。

後悔先に立たずだけど、色々泥縄で努力してるよ。
 
歯周病にご注意!!

 まったくもって、うかつな事だけど、親分は、

「犬の歯は頑丈、虫歯にはならないし、歯周病にもならない。

根拠は、一年間一度も歯磨きしなくても虫歯にならないし、
犬の寿命は短いから、どうにかなる前に寿命が尽きてしまう。」
と思いこんでたんだ。

確かに昔のように寿命が短かったら、5,6年で尽きてしまうんなら、
そうだったかも?しれないけど?

10年、15年も生きるようになると、
そうも言ってられないもんだよね。
5歳以上のほとんどの犬は程度の差こそあれ、歯周病だとか。

そう言われてみれば、年寄りの犬で歯がないとか、
固いフードが食べられなくなったとか、聞いた事があったし、
口が臭い犬がいたりしても、その犬の臭いがそうなんだ、と思いこんでたんだけど、

そういう事だったんだね。


歯周病について調べていると、色々思い当たる事があった。

ヨダレが多くなる。
長く糸を引いたヨダレは要注意。
ヨダレで口唇がただれたり、一部色が抜けたりする。
顎の下までヨダレで濡れる。(悪い方が片方だと、片方だけだったりする)
骨やガムなど、固い物を食べたがらなくなる。(単に面倒だからだと思ってたらしい)
  *注 固すぎる物は、歯を折る事があるので要注意!!
口の中に赤い部分がある。
口内炎は、ほとんどが歯周病菌が原因の場合が多い。
口の臭いがしたら要注意。
水を飲みにくそうにしたり、食べにくそうにしてたら、かなり重傷。


うちの人間は、すべて口内炎のせいだと思ってたんだけど、
口内炎のおおもとの原因は歯周病だったんだね。

うちの人間は、
犬の歯周病についてちゃんと正しい知識を持っていたら・・・・
歯磨きをちゃんとしてたら・・・・
心臓が悪くなる前に、病院でちゃんと歯石取りをしていたら・・・・
今、こんなに苦労しなくて済んだのに。って後悔してる。

ほんとに、犬の歯は頑丈なんて事はないね。
対策は歯磨きのみ、ってのも大変だ。
歯石取りは、病院で全身麻酔で取らなきゃいけないので、そうそう何度も出来ない。
歯磨き勝負だ。
歯磨きも出来れば、小さめの歯ブラシで、表裏ともしっかり磨くのが大事。

自分で歯石を取る場合も、表面の見える所だけ取っても効果無し。
しっかり歯茎をめくって、見えない所の歯石を取らなければ、ダメ。(そうやってたんだけどね)
取った後は、また歯茎をめくって消毒する。
でも、自分で歯石を取ったからと言って、安心ではない。

色々やって来たけど、報われなくて、
ぐったりしてしまったうちの人間達だよ。



これを読んで下さって、歯周病について興味がある方は
歯は大事 だっちゃんの歯周病騒動」に新たな展開を書いていますので、
良ければ続けて読んでください。 2007/10/09 記
 
歯周病対策

 だっちゃんの歯周病対策として、毎日取り組んでいる事は、

1.朝晩シャワーで口の中を洗う。

歯茎のマッサージにもなるように、指でゴシゴシしながら、
口の中じゅうを洗い流して、さっぱりさせる。

これは、本当はご飯の後にしたいらしいんだけど、
ご飯の後にしたら、食べたご飯を、「げーー」って出しちゃったんで、
仕方なく朝晩の散歩の後、足を洗う時に一緒に洗ってる。

これは効果あると思う。大嫌いだけど。


2.サンクロンを3倍くらいに薄めたので、口の中を拭く。

口の中はさっぱりするから、効き目はあるかも?


3.ご飯の中にサンクロンを少し混ぜ込む。

効果はまだいまいちよくわからない。


4.ご飯にユッカを混ぜる。

サプリのユッカは天然のステロイド、って言われてるらしい。
炎症を抑える効果があるから、口内炎対策になるかな?
って事で、また飲みだした。

若い頃、アトピーに効くかも、って、ずっと飲んでた時期がある。
その時には、効果はいまいちわからないかな?って思ってたけど、
後で考えたら、飲むのを止めてからの期間よりは、痒くなかったかも。

ここにきて、少し痒みが治まって来たのは、ユッカが効いた、ってのもあるかもしれない。
歯周病対策には、まだよくわからない。


5.人間用の歯周病の塗り薬を付ける。

ある日、薬局に行ったら、歯周病の塗り薬ってのを見つけた。
小林製薬の「生葉液薬」。

成分を見ると、キシリトールが入ってるのがどうかな?って思ったけど、
ほんのわずかだし、気にする事もないかな?
この程度の量なら、だっちゃんは大型犬だし先も短い事だし、
キシリトールの危険性よりも、それで良くなるなら、今のQOLの方が大事だ、と言うことに。

これを綿棒に付けて、寝る前など、日に一、二回塗る。
歯茎だけじゃなく、口内炎にも綿棒なので塗りやすくていい。
これなら、一人でも簡単に塗れる。

数日塗り続けると、けっこういい感じだよ。


問題は、どれも手間がかかって大変だし、
散歩の後の口洗い以外は、意識してなきゃ、忘れてしまうって事。
「あ、しまった! 忘れてた。もう遅いー!」、って感じになっちゃう事もあるんだ。

だっちゃんはその方がいいけどね。



これを読んで下さって、歯周病について興味がある方は
歯は大事 だっちゃんの歯周病騒動」に新たな展開を書いていますので、
良ければそちらも読んでください。 2007/10/09 記
 
えらいね!

 9月なのに、雨が降って11月並の気温の日、
夕散歩に行ったけど、だーれも歩いてない。

今日はみんな早々すませちゃったのかな?
雨だし、散歩をさぼったとこも多いかな?

なんて思いながら歩いてたら、ずっと向こうに犬が見える。

誰かな?
ずいぶん遅いな?
歩き方もなんか、変?

だっちゃんは立ち止まって、じーっと見た。

元敵の柴犬のHちゃんだった。
最近見なかったから心配してたけど、まだまだ頑張って散歩してる。

Hちゃんは16歳。もう17歳に近いはず。
腰に歩行補助具を付けてもらい、飼い主のおばさんにサポートされながら、
ゆっくり、ゆっくり、歩いてる。

脳梗塞か脳溢血かの後遺症があるらしく、
体を傾かせながらも、おばさんに真っ直ぐになるように、補正されながら、

雨の中、傘を差し掛けられ、ゆっくりゆっくり歩いてる。

Hちゃんも、飼い主のおばさんも、ほんとにえらいね!
(元)敵ながらあっぱれだよ!!
 
最終処分場

 ワンルームにお布団を貰った。

と言っても、新しく買って貰ったわけじゃないよ。
使わない敷き布団で、邪魔だから捨てようか、ってなってたやつなんだ。

「穴掘りでもなんでも、好きにしていいよ。
今時、捨てるにもお金がかかるんだから、
穴でも掘ってボロボロにしてしまったら、小分けして生ゴミで捨てれるからさ。」

今までも、まだまだ使えるけどもう使わない。。。って感じの物、
マットレス、シーツ、カバー、ベッドパット、色々な物をもらって、
あっという間に、ボロボロになって細かくなり、
生ゴミとして捨てられた。

だっちゃんのワンルームは、我が家の最終処分場だ。
 
化けて出るなら晩酌時に

 夏の間中、歩かないだっちゃんにつきあい、くたびれはてたうちの人間。
歩かない老犬を歩かせるのは、ほんとうに大変で、
今にして思うと、若くて元気いっぱい全開バリバリ極悪時代の方が、よっぽど楽だった、って言う

おまけにカイカイだの、口の手入れだの、サプリだの、
老犬との暮らしはやたらと手間がかかる。

手間がかかるだけじゃなくて、中腰になって世話する事が多いから、
かなり腰も辛いらしい。
最近は、やたらと年を感じるうちの人間達。

これから、益々だっちゃんは年を取り、もっと手間がかかるようになるだろうし、
人間も益々年を取る。
この先の事を考えると、暗い気持ちになっちゃう事もある。

長く老犬介護してる方達は、ほんとすごいよね。
うちはとても出来ないかもしれない。


晩酌時に大親分が言った。

「無理して長生きしなくていいからな。
もう充分楽しく生きただろ?
犬なりに、色々言いたい事はあるかもしれないけど、まあ、良い方だと思うぞ?
恨みがあるんなら、化けて出たらいいよ。」

すかさず親分が、

「化けて出るなら晩酌時、だね。
色々お供え貰えるよ。」

お供えなんか貰ったってしょうがないよ!
今だよ、今、ちょうだい!!

って事で、鮭のクリーム煮をゲット!!
 
手作りご飯は難しい

 少しでも体調が良くなるようにと、だっちゃんのご飯をあれこれ工夫して貰ってるんだけど、

手作りご飯で一番気になるのは、
はたしてこれで必要な栄養は足りているのか?って事。

しょっちゅう病院に行って、その都度体重を計ってるから、
ご飯の量はまあ、単純に考えると、増えたら大過ぎ、減ったら少な過ぎ、って事だろうけど。

栄養の点では、はなはだ心許ない。

タンパク質と野菜と穀物の割合を、1対1対1にすればいい、という説もあるけど、
だとしたら、お肉100g、白米のご飯100g、野菜100g、という事だろうか?

その100gは生?
それとも、調理した状態で100g?
それによっても、ずいぶん違って来るよね?

それとも、カロリーが1対1体1、なんだろうか?
300kcal必要として、お肉で100kcalとって、穀物で100kcalとって、野菜で100kcal取って、って感じに。
でも、それだったら、野菜で100kcal取るのは至難の業のような気もするよね。

うーん。。。謎だ。

おまけに、栄養価を考えると、あれもこれもあれもこれも、
ありとあらゆる食材を食べなきゃいけない気分になる。


考えると、謎だらけなんで、まあ、てきとうに、
食材のカロリーで1対1対1、って事に勝手に決める。

だいたいだっちゃんが一日に必要なカロリーは、800kcalから900kcal。
日によっては、1000kcalになることもあるけど。

2回のご飯で割ると、一回あたりの必要なカロリーは最低400kccal。
だいたいのところ、それぞれ、133kcal、ってとこだね。

白米のご飯、軽ーくお茶碗に一膳、
お肉、牛モモ肉なら60g、鶏ささみなら130g、
野菜、133kcalって大量だし、生ではそんなに食べられないから、煮込んでかさを減らして。。。
っても、そんなに大量に食べられないような。。。?

考えると、なんとも途方に暮れる。


そんな悩みながらも、すっごくいいかげんなご飯を食べてるだっちゃん。

朝ご飯は、野菜たっぶりおじやで決まり。
色々な野菜と雑穀を、肉や魚を煮たスープ(たまにお魚を丸ごと圧力鍋で煮たり)で、
トロトロになるまで煮たのを作り置きしてるんだけど、
それを白米のご飯にかけて、お肉を少しトッピング。
たまに卵のサービスあり。
デザートはサプリ入りのヨーグルト。
カロリーはたぶん、300kcaくらいだと思う。たぶん。

晩ご飯はお楽しみのご飯。
親分の思いつきで作るご飯。
最近のヒットはチャーハン。

ほんの少しのオリーブ油かゴマ油で卵を炒め、
すぐにみじん切りにした野菜を投入、炒め煮にして、
お肉を入れて炒め、白米のご飯を入れて炒める。
見た目、まんまチャーハン。

「うまそうだー!」親分は自画自賛。
確かに、これはうまかった!!
特にレバーチャーハンは最高!!

失敗だったのは、親子丼。
野菜を煮てササミを入れて煮て、卵でとじて・・・・ってしようと思ったらしいけど、
野菜が多すぎて、卵でとじたのかなんなのかわからなくなってしまった。

「これじゃ親子丼に見えない。」と、がっかりしてたよ。
だっちゃんは見た目は気にしないんだけど。

オムライスもいまいちだったらしい。
見た目はまんまオムライスで良かったけど、食べるのは犬だから。。。ね?
包んであった卵が一瞬に無くなって、

「ああー、せっかくのオムライスが、ただの炒めご飯になったー」親分はガッカリ。
そんな事言われても、犬だもん。


晩ご飯は、だいたい400kcalから、500kcalくらいだと思うんだけど、
どうしてもカロリーが足りないような気もする。

低脂肪でカロリーを摂ろうとすると、量がすごく多くなるけど、
だっちゃんはご飯を大量に食べられない。
人間のご飯って、脂肪分と糖分でカロリーを稼いでるのがよくわかるね。

「えーい、面倒だ、だっちゃんも足りない分は、ケーキでも食べるか?」
なんて言い出して、
たまにチーズケーキやカステラを貰うよ。
 
食べる物が変わったら

 このうちに来てから、だっちゃんのご飯は色々変わった。
手作り、ドライのみ、ドライ&缶詰、ドライ&手作り、ドライのみ、ドライ&手作り、

んで、今はほぼ手作り。
ドライフードは、いざと言う時のために、これもご飯だって事を忘れないように、
ほんの少しだけ、1日に30gくらい、多くて80gくらい。

色々試して感じた事のひとつに、
手作りご飯になると、うんちの量、回数が少なくなる。ってのがある。

フードだけ食べていると、朝晩うんちが出た。
それなりに量もあったけど、

手作りご飯になると、朝だけ、とか、晩だけ、って感じで、
量も半分以下になった。
たまに、1日出ない事も珍しくはない。

ひょっとして野菜が足りないんだろうか?
それとも、フードにはかなり繊維質が多いんだろうか?

でも、ちゃんとした立派なうんちなんだから、
っま、いいよね。
 
最強!!

 だっちゃんの手作りご飯で一番恐れられている食材、

それは、馬の内臓セット。

やっぱり、精肉ばかりじゃなくて、時には内臓もまんべんなく食べた方がいいんだろう、
って事で、馬の内臓セットを買って貰ってるんだ。

心臓、肺臓、肝臓、腸、なんかが小分けされてセットになってる。
使い勝手はなかなかいいよ。

ただし、臭いはけっこうきつい!!
人間が内臓を食べる場合は、ニンニクやショウガや唐辛子や香辛料などのタレに漬け込んで、
臭みを消してから食べるんだろうけど、

犬の場合は、何もなし、だもんね。

親分が冷凍庫から内臓を取り出すと、臭いに神経質な大親分は、
「うわっ!!避難だー!!」って、逃げて行ってしまう。

心臓、肺臓はまだいいけど、
腸は最強!!

親分もなるべく息をしないようにして作ってるんだって。

でも、だっちゃんは、内臓が好きだよ。
いつものご飯の時よりそわそわしちゃうんだ。
 
いい性格の子だよ

 1年くらい前からの新しい友達。
1歳すぎのミニチュアピンシャーのオス。

この子はとっても良い子だよ。
面白いしね。

いつもだっちゃんを見つけると、リードをいっぱいに引っ張って、
飛び跳ねるようにして来る。

かなり離れていて、飼い主さんが違う道に行こうとしてる時なんかは、
わしゃわしゃ泳ぐようにしたり、座り込んだりして、
根負けした飼い主さんを引っ張ってやって来る。

だっちゃんは挨拶するのはいいんだけど、
あんまり元気な子は、面倒になる時もある。

そんな時に、しつこくお尻の臭いをかごうとされると、
「がうっ!!」って怒ってやるんだけど。

その時はおとなしく引き下がるけど、
ちっともへこたれない。

次に会ったらまた、喜色満面でやって来る。
ほんとにいい子だよ。

感心するけど、ほんとうに感心なのは、
でっかい秋田犬に、時には怒られながらも、
毎回毎回、挨拶させにやって来る飼い主さんかもね。
 
お互いがんばろうね

 最近、散歩で老犬に会う事が増えた。

たぶん、増えたんじゃなくて、
だっちゃんが老犬になったから、老犬が目に付くようになった、って事だろうけど。

今日会ったのは、12歳のG・レトリーバー。
もう、顔が真っ白で、目も真っ白で、足下もおぼつかない。
この夏の暑さがこたえて、一時はご飯をぜんぜん食べなくなったんだって。

「ついにお迎えが来たかと思ったよ。」って、飼い主さん。

やっぱり散歩はなかなか歩かなくて、臭いをかいでばっかり、
立ち止まったら動かないらしい。
「老犬はほんとに大変だ。」と、しばし飼い主同士、老犬談義。

こっちだって大変なんだよね、って、犬同士もこっそり。
 
すごい!

 朝の散歩で、柴犬に会った。
その柴犬は、16歳!!

でも、ちゃんと自分で散歩してる。

確かにお尻も丸まってるし、しっぽも下がってるし、
足取りも若くはないけど、

でも、まだまだ元気に、ぜんぜん助けを借りずに、
自分の足でしっかり歩いてる。

すごいね!!
これからも頑張って長生きしてほしいな!
 
なんなんだろうね?

 T字路で、向かいからダックスがやって来た。
ダックスはリードが付いていない。
飼い主は後ろを歩いてる。(リードは最初から持って無い)

こっちに来たら、めんどくさいなー、
でも、そういうのに限って、やって来ちゃうんだよなー、

親分はうんざりしながら、進んだんだけど。

案の定、すれ違う時に、ダックスはだっちゃんのお尻のにおいをかごうとする。

だっちゃんが無視して行こうとしても、
追いかけて嗅ごうとつきまとう。

だっちゃんが、挨拶すんのー?って振り向いたら、

だっちゃんの大きさにびびったダックス。
思わず前足を上げて降参して固まった。

だっちゃんはちょっと鼻をつけてにおいを嗅いだら、
もう興味も無くなったんで、そのまま行ったんだけど。

固まりが解けたらダックスは、降参したのが急に悔しくなったんだろうか?

ギャンギャンギャンギャン!、ギャンギャンギャンギャン!
ギャンギャンギャンギャン!、ギャンギャンギャンギャン!!

って、けたたましく吠えながら、
横道の上り坂を小走りで上がって行った。

慌てて飼い主が、
「〇〇ー!!ダメ!!戻っておいでー!!」
「〇〇ー!!ダメー!!」

って、叫びながら追いかけてる。

ギャンギャンギャンギャン!、ギャンギャンギャンギャン!
ギャンギャンギャンギャン!、ギャンギャンギャンギャン!!

「〇〇ー!!おいで!!ダメ!!まて!!」

ギャンギャンギャンギャン!、ギャンギャンギャンギャン!
ギャンギャンギャンギャン!、ギャンギャンギャンギャン!!

まーだ、捕まらないね。

まったく、何がしたかったんだろ?
だっちゃんは不思議で見送ったよ。
 
戌年の犬、頑張ってるよ

 朝の散歩、お水を飲みに小さな公園に寄った。

けっこう年を取った柴犬が居て、挨拶。
そいつもだっちゃんと同じ、13歳だった。

んで、そうこうしてたら、顔が白くなったG・レトリバーが来た。
なんと、そいつも13歳。

珍しくも、13歳が3頭そろった。
戌年の犬たち、頑張ってるよ!

驚異の暑さだった!  

 7月はまだましだったのに、8月はすっごく暑かった!
これでもかっ!! ってくらい暑かった。

40度を超した地方もあるそうだけど、
だっちゃんちのあたりもすっごく暑かった。

8月中ずっと、親分は、
「9月になれば、少しはましになるだろう、早く8月が終わらないかな。」って思い続け、

あと、30日で少しはましになる、
あと、20日で少しはましになる、
あと、14日で少しはましになる、
あと、13日で少しはましになる・・・・・

毎日指折り数えて、夏が通り過ぎるのを祈ってた。
 
今年の夏は辛かった

 毎日夏が終わるのを指折り数えていた親分だったけど、
ただでさえ暑さにばてる時期、
暑い間は、少しでも朝早く散歩に行けるように早起きになるから、睡眠時間も短くなってしまう。
起きて縦になってるだけでせいいっぱい、
なのに、老犬は手間ばっかりかかるし、って、すっかり夏ばてしてしまった。

そんなこんなで、頭が煮えてしまって、注意力も散漫になってたんだね。
だっちゃんのご飯を作る時に、お湯がグラグラ沸いてる鍋の柄をひっかけて、
自分の足の上に、ざっぱーん!!

慌てて流水で冷やしたけど、でっかい水ぶくれが。
まあ、たいした火傷じゃなかったから、
だっちゃんの傷手当用品を漁り、適当に手当したんだけど。
問題は、つま先なんで、靴が履けない。

だっちゃんの散歩はどーすんの?!
心配になったよ。

なんとか履けたのは、買ったはいいけど、大きすぎて履かないまましまい込んでたスニーカーと、
山歩き用のトレッキングシューズ。
どっちもつま先に余裕があったから履けた。

大きすぎて普段は履かない靴も、捨てないで取っておかないとダメだね。
いつ必要になるか、わからないよ。
備えあれば憂いなしだ。

それと、役に立ったのが、傷を保護するために、薄いスポンジ状のテープ。
アンダーラップテープとかって言ったかな?
これがあると無いとじゃ、大違いだったって。
これはおすすめだよ。


そんなこんなで、大親分がいつもよりよけいに散歩してくれて、
大親分も暑さにばてて、
うっかり暑くなった鍋の柄を握って火傷したり(こっちはすぐに治ったけどね)

今年の夏はみんな、かなり辛かったらしいよ。
 
やっぱり?

 山に行き始めた頃は、だっちゃん用に塩無しのおにぎりを作ってもらってたけど、
だんだん面倒になったらしく、
結局、人間の食べ物を分けて貰ってるんだ。

あれもこれも、と分けて貰ってたけど、
「やっぱり、体に悪そうだ。」、って事で、今回はお弁当を作ってもらった。

雑穀入りの一口おにぎり、
おかずは、だし巻き卵と
お皿に薄切りのジャガイモを敷いて、ササミを乗っけて、レンジでチン。
それだけじゃ彩りが寂しいんで、にんじんも一緒に。

んで、山に行って食べた結果はと言うと、

お弁当は美味しかった。

だけど、コンビニで買った人間のご飯も気になって、結局貰った。

やっぱり、
『いつも貰えない物を、山に登った時だけは貰える。』ってのが嬉しいんだよね。
『頂上まで登ったら普段貰えない物を食べられる。』ってのが、だっちゃんのモチベーションだよ。

今食べちゃダメなの?

あ、あのお弁当だ!

早くちょうだい!!

なんだー、ひとつづつ食べるのか。。。

お尻がかなり丸まって、ほんと老けたよね

でもま、まだそこそこ歩けるよ
 9月9日、久しぶりに山に行ったよ。去年と同じ、大洞山。
やっぱり、去年より時間がかかった。
ま、しかたないよね。年が年だし。
老いぼれたって? 

 最近のだっちゃんはとても愛想がいい。
散歩中に会った犬たちと、あちこちで挨拶する。

友達が少なくなって寂しくなったから、
とりあえず、どんな犬とも挨拶するんだよ。

よほどの事が無いと、ガウガウ言う事も無くなったので、うちの人間は、

「だっちゃんも成長したのか?老いぼれたのか?
成長したから、と言ってやりたいとこだけど、
やっぱ、老いぼれたんだよな。」って言う。

失礼なっ!!
  
無理させないように

 病院に行くといつも一番に、
「元気、食欲はどうですか?」って聞かれる。

んで、「問題ないです。」って答えるんだけど。

「もう年も年だから、あまり無理させずに、過ごさせて。」とも、いつも言われる。
「はい。」っておとなしく返事をするうちの人間達だけど。


でも、それには大いに異論があるんだ。

出来る無理はするべきじゃないだろうか?
出来る限り、無理はするべきじゃないだろうか?

無理しないように、って、いつも80%で生きていたら、
そのうち80%がふつうになってしまって、
今度は、さらにそこから80%でしか生きれなくなってしまうんじゃないだろうか?

いつもいつも100%で生きる事は無理だけど、
少しだけ無理をしつつ、時にはかなり無理をして、
休む時はしっかり休んで、
めりはりつけて生きてる方がいいんじゃないだろうか?

ってのは、最初に山に登った時に、
心臓のバイパス手術をした80過ぎのおじいさんに会ったんだ。
ゆっくりゆっくりだけど、自分のペースでしっかり登ってた。

「もう後がないから、今のうちに出来るだけ登るんだ。
この前は月山にも行ったんだよ。」って、楽しそうだったよ。
しかも、自分で運転して行ったんだって!!
さすがに日帰りじゃなかったそうだけど。

んで、ほかにもバイクで暗いうちから家を出て、登山口まで来たおじいさんも居たし。

みんな確かに年は年だけど、元気いっぱいだった。

なんか、衝撃的だったんだけど、
その時、思ったよ。

やっぱり、動物(人間も動物だもんね)、動かなきゃダメだ。
無理してでも動かなきゃダメだ。
楽しんで動ける間は、動くべきだ。って。

そのあげく、どっかでコロリと逝ったとしても、
それはそれで、しかたないね。
覚悟を決めよう!

「いざとなると、背負って帰ってやるよ。」、って、大親分は言うしね。
「散歩中にひっくり返っても、おんぶしてやるよ、
だっちゃんくらいなら、おんぶ出来るよ。」親分も覚悟を決めてるよ。
  
歩かない犬につき合うと 

 さすがにこの年になると、今年の暑さがかなりこたえただっちゃん。

散歩では歩くスピードがかなり遅くなった。
一旦立ち止まると、臭いをかいでなかなか歩き出さない。
促されて、歩き出した、と思ったら、また止まる。

なので、つきあう人間は今年、やたらと蚊に刺されるはめになった。
散歩に出る度に、毎回2,3カ所刺されてる。
今までの夏は、こんなにさされた事はなかったのに。
たまに一カ所二カ所さされるだけだったのに。
こんなとこにも、違いがあるもんだよ。

「歩かない犬につきあってる大変だ。
犬はフィラリア予防してるけど、人間は大丈夫なのか?
毎日毎日、こんなに刺されてると、心配になってしまうくらいだ」、って、嫌みを言われる。
 
  
ファーミネーターはすごい

 今年の夏は、なかなか毛が抜けきらないだっちゃん。

ちょっとづついつまでも抜け続けるから、いつまでも痒いんじゃないか?
って思われて、噂のファーミネーターを買って来た。

これはすごい!!

軽く撫でただけで、もわもわもわもわもわーー

まあ、出るわ、出るわ、出るわ。
呆れるくらい出る。

力はぜんぜんいらない。

「面白い!!」
「これはいい!!」
「貸して、貸して!!」
「まだだめ!!」
「早く貸してー!!」
「「まだまだ!!」
これは老犬との暮らしの、数少ない娯楽になるわー」
「こんなだったら、早く買えば良かった!!」って、大騒ぎ。

ただし、面白いからって、やりすぎにはくれぐれもご注意!!
その時はなんともなかったんだけど、
数日したら、なんだか地肌が透けちゃったところがあるんだ。
 
そんな事もあるんだー! 

 だっちゃんが口内炎になって、あちこちでそんな話をすると、
色々な話を聞く。
やっぱり、口内炎、歯周病で苦しむ老犬、老猫は多いんだね。

んで、近所のわんこの話。

年を取って、ほっぺたの肉が落ちたせいか、
横向きで寝てると、ほっぺたが上と下の歯の間に落ち込んでしまうらしい。
んで、無意識に噛んでしまい、血豆が出来る。

いったん出来るとなかなか治らなくて、塗り薬に飲み薬に、って大変らしい。

だから、予防のために、寝てるのを見て、ほっぺたが落ち込んでいる感じがしたら、
持ち上げてやってるんだって。

そんな事もあるんだー!!

なにかと大変になるもんだねー!
 
 
ええー?! 

 だっちゃんが病院の待合室で待ってた時、
チワワをつれたおじさんが来た。

受付のお姉さんとの会話が聞こえて来て、びっくりした。
そのチワワも同じに口内炎で、昨日塗り薬を貰ったんだけど、

「塗ろうとすると、チワワが噛みつくんで薬が塗れない。
病院で塗って貰いたい。」って。。。

ええー?!
そんなんあり?!!
びっくり!!

噛みつこうとしたら怒ればいいのに?
なんで飼い主が噛まれるままで居るんだろう?
それにあんな小さな犬、ひょいと押さえるだけで簡単だろうに?
謎だ。

だっちゃんだったら、飼い主を噛むなんて思いもよらないけど、
万が一、間違ってでも噛んだら、こっぴどく怒られちゃうに決まってるもんね。

あっ!そうか、
チワワはこっぴどく怒ったら、心臓麻痺で死んじゃうと言う説もあるから、
それで怒れないのかな?
 
 
なんか引っかかるんだけど?

 暗くなって散歩した。

ある家の前を通り過ぎる時、
なんかひっかかる。。。。なんでだ。。。?

不審そうに足を止めただっちゃん、
庭を凝視した。

ちょうど庭で飼われてるやつが晩ご飯を貰うところらしい。
ご飯を持って来たおばさんを迎えて、喜んで動き回ってるんだけど、なんか変だ。。。?
暗がりに、綱でつながれてるやつが見える。。。。

あっ!!
猫だ!!
猫がつながれてる!!

外飼いの猫?
猫をつないで外で飼ってる?
怪我した野良猫を保護して、怪我が治るまではどっかに行かないように、って、つないでいるんだろうか?

暗がりになんともシュールな光景だった。
 
意欲はあるんだ

 毎日暑いんで歩かないだっちゃん。

でれでれ歩いては、立ち止まり臭いをかぐ。
一旦、臭いをかぎだしたら、なかなか剥がれない。

ようやっとで引き剥がされたら、
また引っ張られ、引っ張られ、でれでれ歩く。

んで、すぐまた立ち止まり・・・・をずっと繰り返し。

そのくせ、分かれ道になったら、
家から遠い方へ遠い方へ、と行こうとする。
そういう時だけは、自分からぐいぐい引っ張って行こうとする。

あっちも行こうよ!って。

「んじゃ、なにか?
おまえは、自分から歩く気はないけど、あっちも引っ張って連れて行け、って言ってるのか?
全く、何様のつもりじゃ!!」

と、人間は怒り出すけど、
何様のつもり、って、お犬様に決まってるよ。

んで、
「あっちも行こう、こっちも行こう、と、意欲はあるところを評価してやるべきなのか?
身の程知らず、年寄りの冷や水、って言葉もあるんだよ?」

って聞いてくる。
そりゃー、意欲があるのを、褒めてほしいよ。
 
新兵器だ!

 ステロイドと抗生剤とビタミン剤を飲み続けてた頃のだっちゃん。
最後の方では、薬を飲むのがすっかりイヤになってしまった。

今までは、
「だっちゃん、薬だよ、はい、あーん、」
ごっくん、
「よーし、いいこだ。」って感じに飲んでたんだけど。

ちょっと大きめの抗生剤がどうにもイヤになったんだ。
これは少しすっぱい臭いもするしね。

薬を出すと逃げ回る。
とっつかまって無理矢理口を開けられると、「きゃーん!!」って抗議する。
口内炎に当たって痛かったのか?、と人間がひるんだ隙に逃げる。
ようやく飲ませた、と思っても、しばらくしたら、ぺっ、と出す。
ならば、と、美味しい物にくるんでも、薬だけ出す。
ご飯に混ぜても、薬だけ残す。

すっかりへそを曲げた親分は、
「わかった、そういう態度ならこっちにも考えがある。」と言って、取り出したのが、

ニンニク絞り。

ニンニクを挟んで、ぎゅっ、とすると、穴穴からみじんになったニンニクが出て来る、ってしろものなんだけど、
これで抗生剤を挟んで、ぎゅっ、とすると、
細かく潰れて粉になった抗生剤がご飯の上に降り注ぐ。

「おとなしく薬を飲んでたら、まずい粉を混ぜ込まれたご飯を食べなくてすんだのに。
バカだなー」だって。

んで、「早くお迎えが来るといいのにねー
だっちゃんは憎まれっ子だから、誰も迎えに来てくれないんだねー
それどころか、平和が乱されるから、こっちに来んな!って言われてるんだろうねー」

って、嫌みを言われてる。
 
 
好きな物は? 

 だっちゃんが来る前、うちの人間は、

「犬は甘い物が大好き」と、思いこんでいたらしい。

だけど、だっちゃんは、甘い物はそんなに好きじゃない。

和菓子は問題外。いらないよ。
和菓子はアンコ入りが多いし、アンコは大嫌いな豆だもんね。

洋菓子も、気が向けば貰うけど、いらない、って事も多い。
チーズは大好きだから、チーズケーキは貰うけど、ほんとはチーズだけほしいよ。

バターケーキもプリンも、くれる、って言うなら貰ってもいいけど、
香料がきついのがイヤになる時もあるし、
気が向かない時は遠慮するよ。

「犬なのに、甘い物が好きじゃないなんて。
そんな犬が居るなんて思わなかったよ。」ってうちの人間は言う。

そうかな?
けっこうそういう犬も多いかも?


んで、だっちゃんの好物。

生肉、焼き鳥、焼き魚、お刺身、焼き肉・・・・・

「おやじくせーもんばっか!!」って、言われるんだ。

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